食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04970850508
タイトル スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)、ビスカヤ県における疫学的監視報告書2017年を公表
資料日付 2018年6月27日
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分類2 -
概要(記事)  スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)は6月27日、バスク州ビスカヤ県における疫学的監視報告書2017年を公表した。概要は以下のとおり。
1. カンピロバクター症
 分離株809株で、感染性胃腸炎の原因として最も多く報告された微生物であった。2016年(分離株870株)から7%減少し、52%が男性、また年齢別では7%が1歳未満、43%が10歳未満であった。5月及び11月の発生数が多い。
2. クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)
 ビスカヤ県で2017年に2人のCJD疑い例が報告され、そのうち1人は検死によりCJDが確定した。
3. A型肝炎
 2017年に113人(10万人あたり9.92人)が報告された。男女比(男/女)は1.4、また、患者の年齢は4~71歳であった。
4. リステリア症
 17人が報告され、2016年(20人)より減少した。ビスカヤ県における罹患率は10万人あたり1.49人で、64歳超では4.4人に上昇する。
5. ロタウイルス感染症
 226人が報告され、2016年から38人増加した。恒常的に冬季の発生が多く(91%)、また症例の91%は3歳未満であった。
6. サルモネラ症
 分離株394株が報告され、2016年から39株増加した。44%が10歳未満、35%が10~59歳、残り21%は60歳以上であった。Salmonella Typhimurium(66%)の分離がS. Enteritidis (14%)を6年連続で上回り、S. Typhimuriumの分離数は2016年から13%増加した。
7. エルシニア症
 2017年のエルシニア感染症患者数は33人で、2016年より6人多かった。分離株の血清型は全てエルシニア・エンテロコリチカ、また、33%は10歳未満であった。罹患率は10万人あたり2.9人、性比1.06であった。
8. 集団食中毒
 2016年より7件多い、26件の集団食中毒(感染者は少なくとも511人)について調査が行われた。発生場所で最も多いのは高齢者施設(10か所)、次いで家庭(7か所)、宿泊施設(5か所)、学校等の施設(2か所)であった。
 20件で病原体が特定され、ノロウイルス6件、S. Typhimurium5件、S. Enteritidis3件、S. Agona、S. Paratyphi B、S. Bredeney、S. Infantis、セレウス菌及び高濃度のヒスタミンが各1件であった。サルモネラ属菌による集団食中毒発生数は近年10年間、特に直近2年間において明らかな増加傾向が見られる。
 媒介食品は卵が最も多く、S. Enteritidisによる3件及びS. Typhimuriumによる2件の原因であった。
 当該報告書(スペイン語、114ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.osakidetza.euskadi.eus/contenidos/informacion/memorias_epidemiologica/es_def/adjuntos/2017/Bizkaia-2017-vigilancia-Epidemiologica.pdf
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)
情報源(報道) スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)
URL https://riesgos.elika.eus/datos-enfermedades-transmision-alimentaria-bizkaia-2017/
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