食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04970620470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、薬剤耐性(EARS-Net)に関する2014年疫学報告書を公表
資料日付 2018年7月3日
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分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は7月3日、薬剤耐性(EARS-Net)に関する2014年疫学報告書を公表した(14ページ)。
1.欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)では2011~2014年の4年間に、フルオロキノロン、第三世代セファロスポリン及びアミノグリコシド系に耐性である肺炎桿菌(Klebsiella pneumonia)の割合は著しく増加した。
2.同時期に大腸菌では、第三世代セファロスポリン耐性、またフルオロキノロン、第三世代セファロスポリン及びアミノグリコシド系への複合耐性が著しく増加していた。
3.カルバペネムは、多剤耐性のグラム陰性菌(肺炎桿菌や大腸菌等)による感染症の治療に用いられる最後の砦と言われる抗菌性物質の重要なグループである。欧州の多くの国において、カルバペネム耐性は比較的低く保たれているが、肺炎桿菌でのカルバペネム耐性の、EU/EEAの人口重み付き平均パーセントの著しい増加は欧州の患者の安全上の懸念及び脅威となっている。
4.アシネトバクター属での薬剤耐性は欧州の各国間で大きなばらつきが見られた。フルオロキノロン、アミノグリコシド系及びカルバペネムに複合耐性を持つ分離株が、高い割合でバルト諸国、南欧州、南東欧州から報告されている。
5.カルバペネム耐性を含む多剤耐性の割合が高い国では、僅かな治療の選択肢(例えばポリミキシン)しか残されていない。これらの国々では、ポリミキシン耐性の多くの分離株は、感染者の治療の選択肢がますます限定されてきているという重要な警告となっている。
6.2011~2014年の間はEU/EEA全体として、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の割合は著しい減少傾向にあることが示された。しかし、減少の程度は2009~2012年期に比べると少なかった。
7.全ての医療機関を対象とした抗菌性物質の慎重な使用、全体的な感染予防及び管理方策は、薬剤耐性菌の選択及び伝達を防止するための効果的な介入策の基本である。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://ecdc.europa.eu/sites/portal/files/documents/AER_for_2014-AMR-EARSnet.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://ecdc.europa.eu/en/publications-data/antimicrobial-resistance-ears-net-annual-epidemiological-report-2014
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