食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04970590105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、現在進行中のクラトム製品におけるサルモネラリスクに関するFDA長官らの声明を公表
資料日付 2018年7月2日
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分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は7月2日、現在進行中のクラトム※(Kratom)製品におけるサルモネラリスクに関するFDA長官らの声明を公表した。概要は以下のとおり。

1.本年2月初頭、多数のクラトム含有製品が大規模なサルモネラ集団感染症に関連していることが明らかとなった。FDAは、収集、検査したクラトム製品におけるサルモネラ汚染率が極めて高いことを確認した後、数か月間に及ぶ調査を終了した。本件により、供給業者1社に対しFDAで初めての強制リコールを命じた他、複数のリコールが行われた。

2.2018年5月末現在、41州で合計199人のサルモネラ症患者がクラトム摂取に関連していた。患者の38%が入院した。幸いにも、本疾病に関連する死亡者は報告されていない。
本集団感染症は、Salmonella I 4、[5]、12:b: - に加え、S. Heidelberg、S. Javiana、S. Javiana、S. Okatie、S. Thompson及びS. Weltevredenが関連している。クラトムの計81検体を収集して、集団感染症調査の直接的結果として検査し、42検体(52%)がサルモネラ菌で汚染されていることが判明した。これは、これらの製品の使用者の2人に1人が基本的に当該病原体にばく露した可能性があることを意味している。
3.これらの検体は無作為に収集されたのではなく、患者が摂取した、あるいは患者の申し出により検査したものではあるが、50%以上の汚染率は驚くほど高いものである。これは、米国に出荷されているクラトムが高率でサルモネラ属菌に汚染されている可能性のあることを示している。

4.米国に入ってくるクラトムの大部分は、特にインドネシア及びタイの農村地域から供給されている。これらの場所では、当該植物は、食品媒介病原体に広く汚染されるような環境を容易に作り出す問題のある状態下で、栽培、収穫及び加工が行われている。クラトムの一部は、更に米国においてカプセル、粉末あるいは植物性の生薬に加工されるが、我々の知見によれば、これらの加工工程では微生物汚染を除去しているようにはみえない。このことは疑いを持たない顧客をサルモネラ症の危険に晒すことになる。

5.米国での医薬品あるいは栄養補助食品としてのクラトムの販売は合法ではない。クラトムはオピオイドであり、中毒性があり、使用者の健康への重大な影響と死亡に関連している。我々が以前に述べたように、クラトムの医療目的の使用は実証されておらず、FDAは人々にクラトムを摂取しないよう強く勧告する。これらのリスクに加えて、クラトム及びクラトム含有製品がサルモネラ属菌に高率で汚染されているであろうと結論づけられる。これが人々がクラトムを避けるべきもう一つの断固たる理由である。
※クラトム(別名アヘンボク、学名Mitragyna speciosa):タイ、マレーシア、インドネシア、パプアニューギニアに自生する植物。痛みやうつの改善など様々な効果を謳って販売されている。また、麻薬の代用や、禁断症状の治療目的で用いられている場合がある。わが国では平成28年3月に当該植物種が指定薬物に指定されている。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm612420.htm
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