食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04970510314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、持ち帰り用コーヒーに使用する詰め替えカップに関するFAQを公表
資料日付 2018年6月26日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は6月26日、持ち帰り用コーヒーに使用する詰め替えカップに関するFAQを公表した。概要は以下のとおり。
 持ち帰りコーヒー「Coffee to go」用に、回収可能なリユースカップを持ち込むことが定着してきている。顧客が持参したリユースカップにホットドリンクを注いて提供するガソリンスタンド、ベーカリー、カフェ又は夜遅くまで営業する店が増えている。店舗でホットドリンク(コーヒー、ココア、茶など)を摂取する際に使い捨てカップのゴミを避けたいと考える消費者には、広範なリユースカップの選択肢がある(サーモカップなど)。BfRは、詰め替えカップを持参する消費者が健康影響リスクを避けるための一助となるFAQを作成した。
 FAQは、以下の全7問である。
Q1:店舗で詰め替えカップにホットドリンクを注いでもらう際の注意点は?
A:持参する詰め替えカップは、可能な限り滑らかな、洗浄が容易な材質にすべきである。また、清潔な空の状態にすべきである。リユースカップ愛用者は、詰め替えカップを定期的に洗浄すべきで、洗浄は湯及び洗剤を使って行う。食洗機が利用可の場合は、メーカーの指示に従って食洗機で洗浄する。洗浄後は、カップは完全に乾燥する又は完全に自然乾燥させるべきである。
 店員が飲料を注ぐ前に、付属の蓋は消費者本人が取り除く。これにより、店員がマイカップに直接触れることはない。
 細菌の拡散を防ぐために、ガソリンスタンド、社員食堂及びカフェテリアなどのドリンクディスペンサーで自ら注ぐ際は、詰め替えカップを注ぎ口に接触させない。セルフサービスで注ぐ機械が汚れていたり不衛生であると考えられる場合は、カップに注がないことを推奨する。
Q2:詰め替えカップにホットドリンクを注いでもらうことは、利用者の健康に対するリスクとなるか?
A2:ホットドリンクに関しては、大半の細菌は高温で死滅することから、感染リスクは低いと考えられる。衛生に関する助言及び適切な取扱いが守られていれば、持参したリユースカップにホットドリンクを注ぐことによるリスクが大きく増大することは予見されない。
Q3:詰め替えカップが清潔でない場合の健康影響は?
A3:原則として、詰め替えカップの使用によるリスクは、カップが含む何らかの細菌がホットドリンクに移行することである。細菌が更に体内に侵入すれば、ヒトが有害な細菌に感染する可能性がある。従って、目視で汚れが確認できるリユースカップには注がないことが一般的である。リユースカップは、常に、予め洗浄するべきである。
Q4:詰め替えカップに適した材質は?
A4:滑らかで洗浄が容易な材質である(磁器、ステンレス鋼、耐熱プラスチック又は耐熱ガラスなど)。また、法律では、これらのカップは、意図した用途で使われる場合に、成分がヒトの健康を脅かすと考えられる濃度で食品及び飲料に移行しないように製造しなければならないと定められている。
 材質は食洗機対応及び耐熱でなければならない。理想的なのは、耐消毒薬性及び耐食性である。詰め替えカップの使用は、表面に滑らかさが残っている場合に限る。ヘアライン状のひび割れや、明らかに使用した痕跡が見られる場合は使用してはならない。
Q5:天然素材でできた詰め替えカップは、持ち帰りコーヒーへの使用に適しているか?
A5:「天然」素材(竹など)と表示しているカップは、主にメラミン樹脂などのプラスチック製である。充填剤としてのこれらのプラスチック素材に「天然」素材が添加される。メラミン樹脂は、メラミン及びホルムアルデヒドを基本とするポリマーである。これらの材料は、硬くて壊れにくいことから、「Coffee to go」用の詰め替えカップや、他の食器及びキッチン用品の製造に使用される。
 メラミン樹脂生の詰め替えカップは、70℃までで使用する場合は健康影響はない、これは、リユースカップにホットドリンクを注ぐ場合に適用される。
Q6:その他に、消費者が注意すべき点は?
A6:BfRは、メーカーの指示を守るよう助言する。例えば、食洗機対応でない場合や、電子レンジの使用の際に、注意が必要である。
Q7:衛生要件に関して遵守すべき点は?
A7:食品に関するモニタリングは、各自治体当局の管轄である。各自治体によるモニタリングは、「食品衛生規則」(LMHV)に基づいて行わる。この規則は、ドイツ国内で統一された、食品の商業製造、取扱い及び販売に関する衛生要件を定めている。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/cm/343/fragen-und-antworten-zur-nutzung-kundeneigener-mehrwegbecher-fuer-coffee-to-go.pdf
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