食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04970440149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬の有効成分ホセチルの農薬リスク評価のピアレビューの結論を公表
資料日付 2018年7月3日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月3日、農薬の有効成分ホセチルの農薬リスク評価のピアレビューの結論(2018年5月24日承認、25ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5307)を公表した。概要は以下のとおり。
 Bayer CropScience AG社等によりホセチルの認可更新申請が提出された。
 この報告書の結論は、申請者の提案のとおり、ぶどう類、かんきつ類、及びナシ状果の殺菌剤としてのホセチルの代表的な用法の評価に基づいている。
 提出データでは、提案の用法によるホセチル-アルミニウムの欧州連合(EU)での使用は、殺菌剤として十分に有効である。
ヒトの健康への副作用に関連するホセチル及びその代謝物に係る文献の詳細報告についてデータギャップが特定された。
 ほ乳類毒性では、申請者のうちの一社の技術的な明細が毒性学上のバッチに含まれず、いくつかの不純物の毒性学上のプロファイルが欠けている。アルミニウムに係る入手可能な発達神経毒性試験の提供が必要であり、その分析によっては、ホセチルアルミニウム(fosetyl-Al)の更なるデータが必要になる可能性がある。更にデータギャップとして、ホセチルアルミニウムの内分泌かく乱の可能性について結論付けるために、ホセチルアルミニウムの仮定作用機序(MoA)及びlevel 2/3試験(訳注:The OECD Conceptual Framework for Testing and Assessment of Endocrine Disrupters(OECDの内分泌かく乱化学物質試験評価概念枠組)における試験の内容)における副甲状腺ホルモンの関与に関して更に明確にする必要がある。代謝物としてのアルミニウムへの労働者ばく露の基準値の超過が結論付けられている。
 残留物では、南欧州(SEU)の農業生産工程管理(GAP)を遵守したオレンジ類、及びぶどう類の完全な残留物データ等にデータギャップが特定されたため、消費者の摂食リスク評価が最終化されていない。代表的な用法での残留基準値(MRL)を使用した慢性的摂取の懸念はない(理論最大一日摂取量(TMDI:許容一日摂取量(ADI)の73% ドイツ 子供)。しかしながら、食用ぶどう、りんご、及びナシについて急性摂取の懸念が特定された。MRLレビューの下で評価された用量に関連したホスホン酸の最高の残留量を考慮して、急性参照用量(ARfD)の大きな超過がいくつかの作物で特定された。従って、規則(EC) No 396/2005第12条のMRLsは改定されなければならない。ナシ状果及びぶどう類は、花粉及び花蜜の収集が行われ、農薬処理が開花期に行われる可能性があるため、ヒトの消費のための花粉及びハチの生産物におけるホセチルアルミニウム及びホスホン酸の残留物を除外することはできず、更なる情報が必要である。
 環境運命及び行動に係るデータは、必要なEUでの環境ばく露評価を実施するのに十分であるが、注目すべき例外は、表層水が飲料用に取水される場合、水処理過程が表層水に含まれている可能性のあるホセチル及びその代謝物の残留物に与える影響に関する情報がないことである。従って、このデータギャップのため飲料水の消費からの消費者リスク評価を最終化することができなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5307
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