食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04970080149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としての塩化第一スズの安全性の再評価に係る食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル(ANSパネル)の科学的意見書を公表
資料日付 2018年6月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月25日、食品添加物としての塩化第一スズ(stannous chloride)(E512)の安全性の再評価に係る食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル(ANSパネル)の科学的意見書(2018年5月17日採択、30ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5295)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAのANSパネルは欧州委員会(EC)の要請を受けて、食品添加物として使用される場合の塩化第一スズ(E512)の精度を高めたばく露量評価を実施した。この評価は公表されている入手可能なデータに基づき実施された。
 2017年に実施したデータ募集では、食品添加物としての塩化第一スズの実際の使用量に係る回答は得られなかった。世界の市場で新たに販売される包装商品をモニタリングしているオンラインデータベースのミンテルのグローバル新商品データベース(the Mintel’s Global New Products Database:GNPD)からも、食品の表示ラベルに記載されている食品添加物に係る情報が抽出されなかった。
 塩化第一スズの使用量あるいは濃度データが入手できなかったため、精度を高めたばく露量シナリオは実行できなかった。規制上の最大ばく露量シナリオは塩化第一スズの最大許容量(MPLs)である25mg スズ/kgに基づいている。食品添加物として使用される塩化第一スズへの平均ばく露量は、全ての集団で1.3μg スズ/kg 体重/日未満であった。95パーセンタイルの塩化第一スズへのばく露量は、全ての集団での0.0μg スズ/kg 体重/日から、成人での11.2μg スズ/kg 体重/日までに亘っていた。 
 不確実性を考慮して、ANSパネルは食品添加物としての塩化第一スズへのばく露量は過大評価されている可能性があると結論付けた。
 適当な毒性学的データが入手可能であった。63mg/kg 体重/日の無毒性量(NOAEL)のラットでの90日試験では、体重増加の減少、及びヘモグロビンの減少が観察された。遺伝毒性、および発がん性の懸念はなかった。
 スズ40mgの用量の摂取後、ヒトで胃腸炎が報告された。
 ANSパネルは、塩化第一スズについて、現行の認可された使用と使用量では安全性の懸念はないと結論付けた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5295
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