食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04970050164
タイトル オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、食品中のミネラルオイルに関する毒性データの再検討及びオランダにおける食事ばく露評価に関する報告書を公表
資料日付 2018年6月26日
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概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は6月26日、食品中の鉱物油に関する毒性データの再検討及びオランダにおける食事ばく露評価に関する報告書を公表した。
 ミネラルオイルは精製後に意図的に食品に添加されたり、汚染物質として最終的に食品中に存在する。この様な物質は有害である可能性があることから、近年議論を引き起こしている。2012年、欧州食品安全機関(EFSA)は食品から摂取されるミネラルオイルは潜在的懸念事項があると結論付けた。
 ミネラルオイル中の飽和炭化水素(MOSH)と芳香族炭化水素(MOAH)は、異なる有害作用を有するので、区別して議論することが重要である。RIVMの研究では、2012年以降に公表されたMOSHに関する研究が少ないのは、EFSAの懸念が減少したことが多少影響していると考えられると示唆している。RIVMの推定から、食品からMOSHにばく露される場合、予測される健康影響はないことが示唆された。それ故、一部のMOAHは発がん性物質であることから、MOAHにより注目する必要がある。しかし、MOAHの健康影響に基づく指標値が存在しないことから、これらの物質の1日摂取量が高すぎるのかどうか特定することは不可能である。
 発がん性MOAHは未加工又は不十分に精製されたミネラルオイル及び加熱処理された油の中に主に存在する。食品中に存在するMOAHの全ての原料が発がん性MOAHを含んでいるわけではない。それ故、総MOAH濃度からは、MOAHの摂取は実際に有害であるかどうか分からない。RIVMは、MOAHが最終的に食品を汚染する特定の原料を確定することが重要であると考える。そうすれば有害な原料をできるだけ削除する対策を実施することができる。例えば、油で処理されたシュートバックはカカオ豆の包装に使用され、汚染源となる。
 他の汚染源である再利用された材料から生産される厚紙はオランダではあまり問題ではないと考えられる。これらの材料は米、パスタ、朝食用シリアル、チョコレートのスプリンクルのような乾いた食品の包装によく使用される。推定摂取量から、これらの食品からの摂取量は食品を介したミネラルオイルの総摂取量に少量だけ関与していることが明らかになった。従って、厚紙包装の使用によるばく露量の低減を目的とした対策は、限られた効果しかないと考えられる。
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
URL https://www.rivm.nl/dsresource?objectid=59c62dd8-d675-4b16-b04c-8ae386c25dd4&type=pdf&disposition=inline
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