食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04940430149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、外部科学報告書「欧州の主要養鶏国由来家きんのカンピロバクター・ジェジュニにおけるキノロン耐性及び感受性のゲノム比較」を公表
資料日付 2018年5月16日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月16日、外部科学報告書「欧州の主要養鶏国由来家きんのカンピロバクター・ジェジュニにおけるキノロン耐性及び感受性のゲノム比較」を公表した(35ページ、2018年3月12日承認)。
 欧州12か国(10か国は欧州の最大規模の養鶏国)の家きん類からのCampylobacter jejuni 502分離株について、欧州の養鶏国におけるC.jejuniのフルオロキノロン耐性(FQ-R)及び感受性(FQ-S)の遺伝的多様性を調査すること、及びC.jejuniでのフルオロキノロン耐性出現が他国からの伝播に関連するのか、或いは各国でフルオロキノロン使用を通じて選択されたことに関連するのかを決定するため、全ゲノムシークエンス解析が実施された。遺伝的多様性は多く観察された。分離株は4つの主要なクラスターに分類された。全ての系統樹から、分離株はフルオロキノロン耐性の原因であるgyrAの変異の有無及びST(Sequence typing)型に従って分類されたことが明らかになった。
 FQ-R及びFQ-S分離株のみでのcgMLST系統樹からは、由来が同じ国はFQ-R及びFR-Sを併せた系統樹と同様に複数のクラスターに分類されたことが示された。一塩基多型解析法からrMLST、cgMLST、wgMLST、コアゲノム系統樹などの個々の遺伝子解析手法まで、様々な系統発生学的手法でも一致した結果が提示された。しかし分離株の由来国を特定するのに最も正確な手法がどれかはわからなかった。
 本研究での分離株の対立遺伝子頻度分析及び以前に公表されたENA(欧州ヌクレオチド アーカイブ)のC.jejuniゲノムから選定されたものから、家きんのC.jejuni集団の地理的起源は、ルーマニア-ポーランド、イタリア-ドイツ-英国、ポルトガル-オランダ、及び米国-ルクセンブルクで関連性があることが示された。対立遺伝子頻度及び系統学的分析から、フィンランドの分離株は、本研究で用いた他の欧州諸国のC.jejuni 集団とは遺伝的に異なることが示された。
 家畜の取引形態及び抗菌性物質使用は、C.jejuniの対立遺伝子頻度又は集団に有意な関連性はなかった。ただ、これらの関連性を調査するのに可能なデータは限定的であった。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.2903/sp.efsa.2018.EN-1398
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1398e
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