食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04940370296
タイトル コーデックス委員会(Codex)、専門家グループが食品中の志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の管理に役立つ5つのリスクレベルを定義する旨を公表
資料日付 2018年5月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  コーデックス委員会(Codex)は5月16日、専門家グループが食品中の志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の管理に役立つ5つのリスクレベルを定義する旨を公表した。概要は以下のとおり。
1.2018年5月6~9日にフィレンツェで開催された第10回志賀毒素産生性大腸菌感染症(VTEC2018)国際シンポジウムにおいて、FAO/WHO合同微生物学的リスク評価専門家会議(JEMRA)が、 食品中のSTECに関する情報に関するCodex食品衛生委員会(CCFH)からの要請により実施した革新的な取り組みについて発表した。
2.STEC感染症は世界的に大きな健康問題である。 世界保健機関(WHO)は、2010年に食品由来STECによって100万人以上の患者及び128人の死亡者が発生したと推定している。介入策の絞り込みは、STEC感染の原因となる食品の種類の決定に依るところが大きい。反すう動物及び他の陸生動物はSTECの主要保菌主と考えられている一方で、様々な大規模集団感染で、他の食品、特に生鮮農作物や最近では小麦粉などへの関連がみられるようになっている。
3.CCFHは全ての食品の食品衛生に関する事項に取り組み、国際レベルで微生物学的リスク評価が必要な分野に優先順位を付ける。JEMRAへの要請の中に、CCFHは、指針を作成する上で焦点を当てるべき農産物を決定するために、STECに起因する世界的な疾病負荷を特定したいと考えた。
4.JEMRAは専門家グループを立ち上げ、リスクに基づいてSTECを分類するための一連の基準作成を支えるために、広範な科学的知見のレビューを実施した。レビュー時に収集された証拠に基づき、専門家グループは、STEC血清型は何百もあるが、STEC株の血清型は毒性基準として考えるべきではないと結論付けた。従って、JEMRAは、病原性遺伝子プロファイルの証拠及び臨床的重症度との関連性に基づき、食物中のSTECに関連する疾病が重症化する潜在的リスクを分類するための一連の基準を推奨した。
5.この一連の基準は、病原性遺伝子の組合せに基づく5段階のリスクレベル(最大から最小まで)としており、STECのリスク管理目標の特定及びこれらの目標の達成を監視するために求められる検査体制を特定するのに利用することができる。
6.Codex食品基準高官は、VTEC2018に出席して、以下のように述べた。「この手法はSTEC管理に関する枠組みの変更を意味する。STECは微生物の複合的な集団であり、その中で最もリスクのある株の特定を試み、単純化しようという取組は良い評価を受けた。本手法を適用することによって、STECのリスク評価の統一化を支援することになろう。また適用の経験、実際のデータや情報によって分類が更に洗練され、改善される可能性がある。」
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) Codex
情報源(報道) Codex
URL http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1129833/
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