食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04940180149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ネオニコチノイド系殺虫剤アセタミプリドの懸念される現行の残留基準値(MRLs)等に焦点を当てた評価に係る意見書を公表
資料日付 2018年5月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月16日、ネオニコチノイド系殺虫剤アセタミプリドの懸念される現行の残留基準値(MRLs)、及び食用オリーブ、搾油用オリーブ、大麦及びオート麦の現行MRLsの変更に焦点を当てた評価に係る意見書(2018年4月13日承認、39ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5262)を公表した。概要は以下のとおり。
 ネオニコチノイド系殺虫剤アセタミプリド(acetamiprid)は2005年1月1日、委員会指令 2004/99/ECにより、初めて指令91/414/EECの付属書Iに含まれた。最初の承認ののち、EFSAは規則(EC) No 396/2005の第12条第2項を遵守した全ての現行のMRLsの評価を含めて、現行のMRLsの変更に係るいくつかの意見書を公表した。
 アセタミプリドは委員会規則(EC) No 1107/2009の枠組みにおいて、承認の更新のために評価され、その毒性学的基準値が引き下げられた。
このためEFSAは2017年10月16日、欧州委員会より規則(EC) No 396/2005 第43条に従って、植物、動物、食品及び飼料に関する常任委員会の注目した新たな毒性学的基準値を考慮して、アセタミプリドの現行のMRLsに焦点を当てたレビューを実施するよう、及び消費者摂取の懸念の場合に、消費者の許容できないリスクに繋がらないような代替MRLsを引き出すよう指令を受けた。
 更に、規則(EC) No 396/2005第6条に従って、イタリア及びポーランド(評価担当EU加盟国(EMS))は、ADAMA Makhteshim 社から、食用オリーブ、搾油用オリーブ、大麦及びオート麦向けのアセタミプリドの現行のMRLsを変更するための2件の申請書を受領した。
 欧州委員会(EC)からの要請に続いて、EFSAはアセタミプリドの現行のEUのMRLsの予備的リスク評価を行ったが、12種類の植物の食品(エスカロール(広葉エンダイブ)、りんご、ほうれんそう、なし、レタス、ケール、セロリ、もも、ビートの葉、スベリヒユ、はくさい、及びキャベツ)について、急性消費者摂取懸念を排除することができなかった。このためEFSAはEU加盟国(MSs)に対して、現行のMRLが急性摂取懸念の可能性に繋がるこれらの食品のための代替農業生産工程管理(GAP)に、支持する残留データを提供するよう要請した。
 EFSAはこの評価について、主に規則(EC) No 396/2005第8条に従って作成された以前の意見書、ピアレビュー、及び評価報告書に基づいて行った。MSsの協議中に提供された追加的な情報についても検討された。
 MSsにより提出された代替GAPを支持する残留データは、代替データの入手できないセロリ、ケール、及びはくさいを除き、懸念のある全ての食品の消費者にとって安全な代替MRLsを得るのに十分であった。エスカロールの代替MRLは暫定的であり、次のデータにより確認される必要がある。
 ・エスカロールの南部での屋外代替GAPを支持する完全なデータセット、及び試験が葉の開く種類で実施されたことの確認
 更に、GAPの中には一つの気候地帯だけの結果から得られたものがいくつかある一方で、報告担当加盟国(RMS)の報告した他のGAPにはデータが完全には支持しないものがあった。このためEFSAは、代替MRLsの有効性に影響しないと考えられるが、国の承認に影響する可能性のある次のデータギャップを特定した。
 ・規則(EC) No 396/5005付属書Iに従って根及び腐葉を除去した後の全体における残留を分析したキャベツの、南部の屋外代替GAPに従った完全なデータセット
 ・エスカロールの北部の屋外代替GAPを支持する完全なデータセット
 ・ほうれんそう及びビートの葉の南部の屋外代替GAPを支持する完全なデータセット、及び試験は葉の開く種類で実施されたことの確認
 ・セロリの南部の屋外及び屋内代替GAPを支持する完全なデータセット
  もし、前述のデータギャップが今後対応されないならば、加盟国は関連する国レベルの承認を取り消すか変更することを勧告する。
 加盟国は、EFSAが代替MRLを得られなかったセロリ、ケール、及びはくさいの国の承認を取り消すことを勧告する。りんご、なし、もも、キャベツ、レタス、ほうれんそう、ビートの葉、及びスベリヒユについて、加盟国は、EFSAの得た代替MRLsを遵守するために、加盟国の承認を変更することを勧告する。
 この評価の枠組みにおいて、動物由来の食品のための現行のEUのMRLsを変更する必要はないと結論付けることができる。しかしながら、MRLのレビューで特定され、現在EUの法律に反映されているデータギャップに対応する動物由来食品における追加的な分析実施手法が、更新のためのピアレビューの間に評価されたということが注目される。
 更にEFSAは、入手できるデータは、食用オリーブ、搾油用オリーブ、大麦、及びオート麦に使用できるMRLsを得るのに十分であると結論付けた。リスク評価の結果によれば、これらの使用により消費者に健康リスクの起きる可能性は低い。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5262
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