食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04930570314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、ばれいしょ中のソラニン(グリコアルカロイド)に関するFAQを公表
資料日付 2018年4月23日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は4月23日、ばれいしょ中のソラニン(グリコアルカロイド)に関するFAQを公表した。概要は以下のとおり。
 FAQは、以下の全5問である。
Q1:ソラニンとは何か?
A1:ソラニンは、ばれいしょ中に最も多く存在するグリコアルカロイドである。グリコアルカロイドは、ナス科植物の二次代謝産物で、植物を害虫及び病原菌から保護する役割がある。ばれいしょのグリコアルカロイドは、主にα-ソラニン及びα-チャコニンで、ほとんどが皮中に存在する。発芽部分や茎に特に高濃度で存在する。ばれいしょに緑色の部分がある場合は、グリコアルカロイドを高濃度で含むことを意味する。アルカロイドは、茹でる過程で茹で汁に部分的に移行する。
Q2:グリコアルカロイドによる健康影響は?
A2:緑色のばれいしょ、発芽したばれいしょ又は傷んだばれいしょを摂取すると、グリコアルカロイド中毒に繋がる場合がある。一定量のグリコアルカロイドを含むばれいしょを摂取すると、苦味を感じたり、口の中がピリピリする場合がある。中毒が軽症の場合は吐き気、腹痛、嘔吐及び下痢を訴え、発熱を伴うこともある。重篤な場合は意識障害が生じ、ごく稀に完全な意識消失に至る場合がある。また、脳障害、呼吸障害又は循環障害に至る可能性がある。当該中毒が原因の死亡者が1名報告されている。
Q3:グリコアルカロイド中毒のリスクはどの程度か?
A3:過去100年間で、ばれいしょ料理の摂取を介した中毒患者は僅か数人しか報告、記録されていない。グリコアルカロイド中毒患者の発生が稀なのは、苦味を感じて用心するからであると考えられる。しかし、前述の諸症状はグリコアルカロイド中毒特有の症状ではないことから、実際の患者数はかなり多いと考えられる。グリコアルカロイド中毒が原因の死亡者は、過去50年間報告されていない。
Q4:ばれいしょ中の平均的なグリコアルカロイド量は?
A4:現時点では、ばれいしょ1kg当たり200mgまでなら安全であると考えられている。適切に栽培、収獲及び保存されるばれいしょのグリコアルカロイド含有量は、通常、20~100mg/kgであるが、ばれいしょ検体検査では、稀に、200mg/kgを上回る濃度でグリコアルカロイドが検出される場合がある。 
 BfRが算出した暫定的な無毒性量(NOAEL)は0.5mg/kg体重/日である。当該NOAELを超過しないためには、ばれいしょ中のグリコアルカロイド量は100mg/kg未満でなければならない。現在の入手可能なデータが不完全であることから、この助言は暫定的なものである。
Q5:BfRは、ばれいしょのグリコアルカロイド含有量に関して、どう助言するか?
A5:現在の入手可能なデータに基づき、BfRは、食用ばれいしょのグリコアルカロイド含有量は100mg/kg生鮮重量を超えないよう助言する。また、適切な調査研究の実施を推奨する。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/343/fragen-und-antworten-zu-solanin-glykoalkaloiden-in-kartoffeln.pdf
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