食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04880680149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、科学的評価における不確実性分析に関するEFSAの手引書の背後にある原則及び方法に関する科学的意見書を公表 (メラミン事例研究 12/13)
資料日付 2018年1月24日
分類１ -
分類２ -
概要（記事） 　欧州食品安全機関(EFSA)は1月24日、科学的評価における不確実性分析に関するEFSAの手引書の背後にある原則及び方法に関する科学的意見書(2017年11月15日採択、235ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5122)を公表した。概要は以下のとおり。

4. 附属書A ― メラミン混入の事例研究 (p. 96～108)

A.5.12 2次元モンテカルロ法 (不確実性と変動性(ばらつき)) (p. 107)

　2次元(2D)モンテカルロ・シミュレーションは、変動性(ばらつき)を示す分布から不確実性を示す分布を分離し、関心のある変動性(ばらつき)のデータを要約したもの(この場合においてはTDIを超えた1～2歳児の割合)についての不確実性の分布を示す。

　不確実性分析への寄与の短い要約：「中国産メラミン混入チョコレートを喫食する1～2歳児の大半は、TDIを大幅に下回るレベルでメラミンにばく露する。ばく露量がTDIを超える1～2歳児の割合は0.4%～5.5%であり、その最も可能性の高い値はこの範囲の中央部である確率は95％である」(不確実性分析の出力情報への寄与)。

　これは、2次元モンテカルロ法により作成した1～2歳児のばく露量の変動性(ばらつき)及び不確実性を定量化している2次元分布(ばく露量のパラメータと0.5mg/kg体重/日のTDIについての2次元分布に基づいた下図を参照)に基づいている。縦軸は、TDIに対するばく露量の割合(r)である。垂直線は、ばく露量がTDIと同じである場合(r=1)を示し、薄い灰色の帯域は、95％不確実性区間(95% uncertainty range)(訳注：95％信頼区間)に相当し、濃い灰色の帯域は、50％不確実性区間(訳注：50％信頼区間)に相当する。

　(グラフは省略)

　不確実性及び変動性(ばらつき)についてのモンテカルロ法に関する更に詳細なことについては、附属書B.14を参照。

A.5.13　保守的な仮定に基づく決定論的計算 (p. 108)

　これらの方法は、リスクを過大評価する傾向があるという意味において保守的な(訳注：より安全側に立った)仮定に基づく決定論的計算を用いて、不確実性に対処するものである。

　不確実性分析への寄与の短い要約：「ビスケットとチョコレートの両方を喫食する小児のばく露量はTDIの3倍を超える可能性がある一方で、成人の推定最大ばく露量はTDIの120％であった」(不確実性分析の出力情報への寄与)。

　更に詳細なことについては、附属書B.16を参照。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源（公的機関） 欧州食品安全機関（EFSA）
情報源（報道） 欧州食品安全機関（EFSA）
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2018.5122/pdf
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