食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04880610149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、科学的評価における不確実性分析に関するEFSAの手引書の背後にある原則及び方法に関する科学的意見書を公表 (メラミン事例研究 5/13)
資料日付 2018年1月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月24日、科学的評価における不確実性分析に関するEFSAの手引書の背後にある原則及び方法に関する科学的意見書(2017年11月15日採択、235ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5122)を公表した。概要は以下のとおり。

4. 附属書A ― メラミン混入の事例研究 (p. 96~108)
A.5 附属書Bで記述されている各手法による出力情報例 (p. 98~99)

<囲み記事開始>
原注:表A.3における各結果及びセクションA.5における残りの説明は例であり、その目的は、様々な手法により提供可能となる出力情報の形態を説明するだけである。各手法に関する更に詳細なこと及び例は、附属書Bで示す。各手法の出力情報は、附属書Bからコピーしたものである。それらの例をEFSAの評価(2008年)又は他の評価についての不確実性の実際の評価と解釈すべきではない。様々な手法による結果の間の見かけ上の食い違いは、不確実性の因子を検討したときの差異を含め、様々な手法を適用する際に立てた異なる前提条件に起因するものであり、また、それらの手法の成績の指標と解釈すべきではない。
<囲み記事終了>

 附属書Bにある手法のいくつかは、ばく露量の算出にのみ適用されることにも留意することが望ましい。他の手法と比較する目的のため、本附属書においてはTDIに関する不確実性を一切考慮せずに、ばく露量の推定値をTDIの0.5mg/kg体重/日に対する比率で示す。

 表A.3から得られる複数の所見
・4つの手法(専門家からの知識の引き出し、信頼区間、ブートストラップ法及びベイズ推論)は、他の部分の不確実性分析に対して入力情報を提供する。専門家からの知識の引き出しは、全体的な不確実性の特徴付けにおいて、不確実性分析の出力情報にも適用することができる (手引書のセクション14を参照)。表A.3にある他の手法は、不確実性分析の出力情報に寄与する。不確実性分析の出力情報に寄与するこれらの手法は、各手法のもたらす情報の性質において、著しく異なることが表A.3から見てとることができる。記述的手法、順序尺度手法及びマトリックス手法は、定性的な情報のみをもたらすものであり、ばく露量やリスクがどの程度異なるか、或いはそのばく露量やリスクがどの程度かを示すものではない。定量的手法は、そのような情報をもたらすものであるが、表現形式は様々である。保守的な仮定に基づく決定論的計算は、保守的な(上限の)推定値を示すものであり、それらの推定値の可能性を、(例えば、専門家の判断によって)付け足すことも可能であるが、この事例研究においては定量化しなかった。「区間分析」及び「分量についての不確実性の表」は、両方とも一定範囲の推定値を示すものであるが、その範囲外にある推定値の確率は示さない。「確率限度解析」は、上限推定値及び上位値の確率に関する情報も示すものである。前述したいずれの手法も、最も可能性の高い値がどのあたりであるかについての情報を示すものではない。2種類のモンテカルロ法は、そのような情報並びに下限推定値と上限推定値の両方及び低位値や上位値の確率を示すものである。NUSAP手法は、評価の出力情報の不確実性に対する、評価の様々な入力情報の相対的な影響について順序尺度の情報を提供するものである。これに対し、感度分析は、この相対的な影響に関する順序尺度について定量化した情報を示すものである。最後に、分類分けの論点に用いる不確実性の表は、エビデンスの重み付けの考慮に基づき、ハザードが存在する可能性を示し、リスク評価の別の側面に対処するものである。

・表A.3における例は、様々な手法が不確実性分析に寄与できることの大まかな種類を説明するものであり、また、特定の評価案件のために選ぶ手法を検討する上で役立つかもしれない。しかし、事例研究は必然的に範囲が限られており、各手法の潜在能力を十分に説明するものではない。最後に、ほとんどの評価には、不確実性の様々な因子に対処するために1つ以上の手法が含まれ、また、全ての評価は、特定された不確実性の全ての因子を統合した評価を示す全体的な不確実性の特徴づけで終わることになる旨を再度強調する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2018.5122/pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。