食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04880280164
タイトル オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、家畜を介したESBL産生菌感染の可能性は低いと公表
資料日付 2018年2月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は2月12日、家畜を介した基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL)産生菌感染の可能性は低いと公表した。
 ESBLは一部の細菌によって産生される酵素で、細菌を薬剤耐性化させる。様々な機関の研究者が一つの大規模な組織で共同研究した結果、ESBL産生菌が家畜、フードチェーン、環境、ヒトによく存在することを発見した。しかし、家畜及び食肉に存在するESBL産生菌はヒトに存在するESBL産生菌と遺伝的に異なることが発見された。これは、ヒトが家畜及び食肉からESBL産生菌に感染することが少ないことを意味する。感染は主にヒトの間で起きている。これは動物及びヒトの健康に関する1Health4Foodプログラムの一部であるESBLAT共同研究の最も重要な結果である。
 オランダの人口の約5%の腸内にはESBL産生菌が存在している。研究者は健常者のキャリアとESBL産生菌感染者のESBL産生菌の間に大きな類似性を発見した。これはヒトがヒトへのESBL産生菌感染の重要な感染源であることを意味する。
 畜産業者やと畜業者のように動物に職業として接触する人はESBL産生菌を保持している可能性が高い。家畜及び他のヒトに存在するESBL産生菌とは異なり、畜産業者と自身が所有する家畜のESBL産生菌は高い類似性を示した。これは、これらのリスク集団と家畜の間の集中的な直接接触が原因である。
 細菌を保有する22の様々な保菌宿主を調査した。ESBL産生菌はこれら全ての保菌宿主から検出された。ESBL産生菌は愛玩動物、野鳥、家きん、畜豚、畜牛、地表水などから検出されている。しかし、家畜及び食肉で見つかったESBL産生菌はヒトで見つかったESBL産生菌と遺伝的類似性はほとんどなかった。これは、畜産が以前想定されていたよりもヒトへのESBL産生菌の媒介に寄与していないことを意味する。それ故、ヒトが主に肉(特に鶏肉)を摂取することによってESBL産生菌を保菌するという考えは誤っている。肉を十分加熱調理し、調理場で適切な衛生措置をとることで、ヒトがESBL産生菌にばく露される可能性は低くなる。
 1Health4Food「ヒトにおける薬剤耐性の要因の探求のためのESBL要因分析」の概要は下記のURLから入手可能。 
http://www.rivm.nl/dsresource?objectid=0bf35d56-b170-4098-837d-c90a606d5457&type=pdf&disposition=inline
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
URL http://www.rivm.nl/dsresource?objectid=0bf35d56-b170-4098-837d-c90a606d5457&type=pdf&disposition=inline
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