食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04880240314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、キッチン衛生に関して情報提供
資料日付 2018年1月26日
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分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は1月26日、キッチン衛生に関して情報提供を行った(2018年1月26日付け情報提供 No.003/2018)。概要は以下のとおり。
 ドイツにおける食品由来病原体が原因の患者数は、統計上は毎年10万人以上が報告されている。しかしこの報告患者数は氷山の一角で、実際の患者数は100万人を超えると推定される。
 主な感染源は食品であると考えられることから、公共施設内のケータリング施設及びレストラン並びに自宅における食品の適切な取扱いは、食中毒予防のための非常に重要な要素である。このことは、自分のみに限定される下痢など、比較的軽症の消化器疾患に限ったことではない。特に、リスク集団(小児、妊婦、超高齢者又は既往症による免疫系低下の人たち)に属する人たちに対しても、食中毒は重篤な結果や症状の長期化をもたらし、状況によっては死に至る場合がある。
 こうした背景があることから、BfRはキッチン衛生を極めて重要な課題と捉えている。
 人獣共通感染症及び集団食中毒に関する欧州食品安全機関(EFSA)の報告書(2016年)によれば、有力な証拠の裏付けがある集団食中毒521件のうち、大半は自宅における食品摂取が原因であった(205件)。次にレストランなどでの外食(133件)、公共施設内のケータリング施設(幼稚園/学校及び介護施設/病院のカフェテリア)(87件)であった。食品の不適切な取扱いは集団食中毒に繋がり易い。食中毒に関する調査によれば、主な感染源は肉及び食肉製品(特に鶏肉)(126件)、次にビュッフェ形式の食事など(85件)、卵及び卵製品(72件)、魚及び魚介類(70件)、乳及び乳製品(45件)の順であった。
 欧州においては、野菜、果実、穀物、発芽種子、ハーブ・スパイス類及びその他の製品は集団食中毒の原因としての寄与度はかなり小さいものの(合計で34件)、無視してはならない。
 欧州連合(EU)加盟国において、有力な証拠の裏付けがある集団食中毒の病原体として最も多いのはサルモネラ属菌であった。一方で、カンピロバクター、リステリア・モノサイトゲネス及びその他の病原体が原因となった集団食中毒は少ない。しかし、2016年にドイツの保健当局及びEUに報告された食品由来病原体が原因の個々の患者(ドイツ約10万人、EU約36万人)に関しては、全く異なる結果が示された。カンピロバクターが最も患者数が多い病原体となっていた (ドイツ:約7万4
,000人、EU:約25万人)。
 食事由来の感染症リスクは、商業施設及び自宅の双方において適切なキッチン衛生に常に従うことにより最小化が可能である。
 BfRは、自宅における食中毒回避のための一般的なヒント及び病原体ごとの情報を記載したリーフレットを刊行している。補完資料として、飲食施設で働く人たち向けのリーフレットが複数言語に翻訳されている。
 当該リーフレット「ケータリング部門における衛生規範」(6ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/350/hygieneregeln-in-der-gemeinschaftsgastronomie-englisch.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/349/small-errors-fatal-consequences-why-kitchen-hygiene-is-not-only-important-in-canteens-and-restaurants-but-also-at-home.pdf
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