食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04870670149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、科学的評価における不確実性分析に関するEFSAの手引書の背後にある原則及び方法に関する科学的意見書を公表 (要約1/5)
資料日付 2018年1月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月24日、科学的評価における不確実性分析に関するEFSAの手引書の背後にある原則及び方法に関する科学的意見書(2017年11月15日採択、235ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5122)を公表した。概要は以下のとおり。
2. 要約 (p. 3~6)
 EFSAの役割は、(1)食品安全に関連したリスク及びその他の問題点に関する科学的助言を提供すること、(2)関係機関による意思決定に知見を与えること、である。EFSAの作業の基本原則は、EFSAの助言に用いる科学的根拠(scientific basis)における透明性に対する必要条件のことである。科学委員会は、(1)EFSAによる全ての科学的評価に、不確実性の検討を含めなければならない、(2)不確実性分析に関する「手引き」の適用は、欧州食品安全機関(EFSA)にとって不可欠であることが望ましい、と考える。評価では、(1)どのような不確実性が特定されているか、(2)それらの不確実性が全体的な評価結果にどのような影響を及ぼしているか、についてはっきりと明確に伝えなければならない。

 この意見書は、別途公表されているEFSAの「科学的評価における不確実性分析に関する手引書」の背後にある原則及び方法を示すものである。不確実性に対処するEFSAの手法として、当該手引書及び本意見書を一緒に使用することが望ましい。ばく露評価における不確実性に関するEFSAの以前の手引書(EFSA
, 2006
, 2007)は妥当性を維持しているが、例えば、全体としての評価に用いる全体的な不確実性の特徴付けに関して(訳注:本意見書及び新しい手引書との間で)違いがある場合には、本意見書及び新しい手引書(REF GD)が優先される。

 不確実性とは、(1)評価を行っている時点において評価者にとって利用可能な知識におけるあらゆる種類の限界、(2)評価のために利用可能な時間や活動資源(訳注:人員や予算等)の範囲内におけるあらゆる種類の限界、を指すものと定義される。当該手引書は、(1) EFSAのあらゆる領域、(2)リスク評価やリスク評価を構成する全ての部分(ハザードの特定及び判定、ばく露評価並びにリスク判定)を含めて、あらゆる種類の科学的評価、に適用できるものである。「評価者」を科学的助言(リスク評価を含む)の提供者に用いる総称として使用し、また、「意思決定者」をその科学的助言の受領者(リスク管理者を含む)に用いる総称として使用する。

 当該手引書は、不確実性分析に用いる特定の方法を指示するものではなく、むしろ各評価のニーズに基づいて様々な手法を選択することができる、調和のとれた、かつ、柔軟性のある枠組みを提供するものである。この意見書では様々な方法が要約されており、また、本意見書の附属書においては、簡単な実例と共に様々な方法を詳細に記述している。その実例は、本意見書の作成中(当該手引書が起草される前)に制作されたものであり、そのため確定版の手引書の適用は例証されていない。確定版の手引書は今後のEFSAの成果物において適用される予定であり、確定版の手引書を適用した成果物を関連性がより高い例として参照することを読者に勧める。

 一般的な原則として、評価者には不確実性を特徴づける責任があり、意思決定者には、決定に対する不確実性の影響に対応する責任がある。決定に対する不確実性の影響に対応することとは、意思決定において不確実性を考慮に入れることの可否、及び、考慮に入れる方法、について決定することを意味する。このため評価者は、助言の提供時において、意思決定者に科学的不確実性について知らせる必要がある。

 あらゆる種類の評価において、意思決定者が不確実性に関して必要とする主な情報は、(1)考えられる複数の解答の範囲がどの程度であり、(2)各解答の可能性がどの程度であるか、である。また、評価者は、(1)利害関係者及び一般市民とのコミュニケーションに用いるため、(2)必要な場合には不確実性を低減するための更なる作業の目標を知らせるため、不確実性の主要因子の性質及び原因を記述することが望ましい。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2018.5122/pdf
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