食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04870660149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、科学的評価における不確実性分析に関する手引書を公表 (科学的評価の種類)
資料日付 2018年1月24日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月24日、科学的評価における不確実性分析に関する手引書(2017年11月15日採択、39ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5123)を公表した。概要は以下のとおり。
4. 科学的評価の種類 (p. 6、セクション2)
1) 不確実性分析に推奨される手法は、進行中の科学的評価案件の性質に依存する[SO7.1]。下記の評価の種類から、自分の担当評価案件に最も当てはまるものを特定し、次にその種類の評価に特化した手引きに対応しているセクションに進む。
a) 標準化された評価
 標準化された評価とは、既に確立されている標準化された手順(評価の全ての段階を含む)に従うものである。標準化された手順は、例えば、販売前の認可を求める規制対象製品に対する科学的評価によく用いられる。標準化された手順は、意思決定のための妥当な根拠を提供するものとして評価者及び意思決定者に受け入れられており、また、手引書や法令で定めていることが多い。標準化された手順では、特定のガイドラインに従って実施した試験から得たデータが一般的に求められ、また、それらのデータを評価においてどのように使用するかが明示されている。標準化された手順には、(i)データの評価に用いる基準、(ii)評価で用いる要素(評価係数(訳注:安全係数や不確実係数等)、デフォルト値(訳注:乳児、幼児及び成人の体重等)、保守的な(訳注:より安全側に立った)仮定、標準的なデータベース、定義された計算等)が含まれることがある。セクション3に進む。
b) 案件に特化した評価
 既に確立されている標準化された手順がない場合に常に必要とされるもので、評価者は、進行中の案件に特化した評価計画を策定しなければならない。標準化された要素(例えば、デフォルト値)を評価の一部に用いることはできるが、他の部分については、案件に特化した手法が求められる。セクション4へ進む。
c) 手引書の作成又は改訂
 特に、既存の標準化された手順を記述する手引書や新しい手順を確立する手引書等。セクション6へ進む。
d) 緊急の評価
 何らかの理由で、非常に短い期間内に又は非常に限られた活動資源(訳注:人員や予算等)を使って完了させなければならず、従って評価と不確実性分析の両方に対して能率化した手法が求められる評価案件。セクション5へ進む。
2) EFSAの業務の一部においては、標準化された評価の結果によって、1つ以上の標準化された要素を案件に特化した手法に置き換える「精度を高めた」評価又は「更に上の段階の」評価の必要性が示されることがある。その評価を幾つかの非標準的な不確実性を有する標準化された評価として扱うことができる場合もあるが、原則として、その評価は、その時点で案件に特化したものになる(セクション3を参照)。
3) 評価者は、多くの場合において、定量的評価と定性的評価を区別している。これは、評価の結論を表現する形式を指す場合がある。つまり、(i)知りたい分量の推定値として表現するか(定量的)、(ii)知りたい質問に対する言葉による返答として表現するか(定性的)、である。その他の場合、例えば、文献レビューと物語的推論(narrative reasoning)を組み合わせたものに結論が基づいている場合には、結論を導き出すために用いた方法は計算を伴っていないため、評価が定性的なものとして記述される場合がある。しかし、全ての場合において科学的評価の結論は、適切な科学的論述であり、かつ、意思決定者にとって有用であることを目的として、十分に明確化した方法で表現されなければならない[SO5.1]。十分に明確化したあらゆる定性的結論は、はい・いいえで答える質問への回答とみなすことができる。これは、不確実性分析にとって重要なことである。なぜなら、はい・いいえで答える質問に関する不確実性を、確率論を用いて定量的に表現できるからである[SO5.10]。従って、一般的に、評価で定性的方法を用いている又は結論が定性的用語で表現されていることは、不確実性分析が定性的でなければならないことを示唆するものではない。それどころか、評価者は、確率論を用いて不確実性を定量的に表現するよう常に務めることが推奨される[SO4.2及び5.10]。しかし、不確実性を表現する定性的方法も不確実性分析において重要な用途がある(セクション11を参照)。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2018.5123/pdf
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