食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04840600470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)及び欧州食品安全機関(EFSA)、欧州連合(EU)におけるサルモネラ症患者はもはや減ってはいないと報道発表
資料日付 2017年12月12日
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概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)及び欧州食品安全機関(EFSA)は12月12日、欧州連合(EU)におけるサルモネラ症患者はもはや減ってはいないと報道発表した。
 本日公表された人獣共通感染症に関する年間報告書によれば、EUにおけるサルモネラ症患者の減少傾向は横ばいになっている。EUでのSalmonella Enteritidis感染者は2014年以降3%増加している。採卵鶏の保菌率は、同時期に0.7%から1.21%に上昇した。
 ECDC主任科学者は、「サーベイランスデータで見られた増加は懸念されるもので、警戒を忘れてはならない。我々が注意し、各国でS.Enteritidis管理プログラムが実施されていても、加盟国及びEUレベルでリスク管理活動を継続していく必要がある」と述べた。
 EFSA主任科学者は「サルモネラ属菌の減少は過去10年間のEU食品安全体制のサクセスストーリーであった。近年のS. Enteritidis集団感染発生は、ヒト及び家きん類でのこの傾向を変えることになってしまった。公衆衛生及び食品安全分野の当局による今後の調査は、この増加の裏にある原因を理解する必要がある」と述べた。
 2016年にEUではサルモネラ症患者は94
,530人報告された。S. Enteritidisはサルモネラ属菌の中で最も広まっている血清型で、EU域に由来する全てのサルモネラ症の59%となっており、大半が卵、卵製品及び家きん肉の摂取と関連している。
 カンピロバクターはヒトでの食中毒病原体として最も報告が多く、246
,307人が確認され、2015年に比べて6.1%増加していた。患者数は多いが、致死率は低い(0.03%)。カンピロバクター濃度は鶏肉で高い。
 リステリア症は一般的に重症で、報告患者の97%が入院している。2016年はリステリア症が増えており、患者2
,536人(9.3%上昇)及び死亡者247人が報告された。死亡者の大部分が64歳超で致死率は18.9%であった。84歳超では特にリスクが高く、致死率26.1%であった。RTE(ready-to-eat)食品でのリステリアが法的基準値を超えたものはほとんどなかった。
 2016年の集団食中毒は4
,786件の報告があり、2015年(4
,362件)に比べてわずかに増加した。しかし、2010~2016年のEUの集団食中毒の平均件数と同程度であった。
 サルモネラ属菌による集団食中毒は増え、集団食中毒の6件に1件はS. Enteritidisによるものであった。サルモネラ属菌は集団食中毒で最も多い病因物質で(22.3%)、2015年に比べて11.5%増加していた。入院患者数(1
,766人;全入院患者の45.6%)及び死亡者(10人;集団食中毒による全死亡者の50%)において最も大きい負担が発生していた。卵中のサルモネラ属菌による患者が集団食中毒で最も多かった(1
,882人)。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://ecdc.europa.eu/en/news-events/salmonella-cases-no-longer-falling-eu
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