食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04820040305
タイトル 欧州連合(EU)、着色調製品中の噴射剤としてのブタン(E 943a)、イソブタン(E 943b)及びプロパン(E 944)の業務用途のみを認可
資料日付 2017年5月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州連合(EU)は5月23日、着色調製品中の噴射剤としてのブタン(butane)(E 943a)、イソブタン(isobutane)(E 943b)及びプロパン(propane)(E 944)の業務用途のみを認可する委員会規則(EU) 2017/874を官報で公表した。概要は以下のとおり。
1. 規則(EC) No 1333/2008の附属書IIIは、食品添加物、食品用酵素、食品着色料、栄養物への使用が認可されている食品添加物(訳注:副次的添加物)及びそれらの使用基準のEUリストを定めている。
2. 規則(EC) No 1333/2008の附属書IIのC編で定義されているグループII及びグループIIIの着色調製物中の噴霧剤としてのブタン(E 943a)、イソブタン(E 943b)及びプロパン(E 944)の使用の認可を求める申請書が2016年1月26日に提出された。
3. 噴霧剤として使用されるブタン、イソブタン及びプロパンは、食品に適した均質な着色を得ることを目的として、噴霧器から着色調製品を噴霧するために必要な圧力を生成することができる。
4. 食品科学委員会(SCF)は1991年、抽出溶剤としてのプロパン、ブタン及びイソブタンの安全性を評価し、物質毎に食品中の残留上限値を1mg/kgとすることを条件として、そのような用途は容認できるとした。
5. SCFは1999年、植物油を主成分とする調理用エアゾール噴霧器及び水を主成分とする調理用乳剤噴霧器に用いる噴霧ガスとしてのプロパン、ブタン及びイソブタンに関する意見書を出し、噴霧ガスの残留レベルが低いという観点から、焼成用途及びフライ用途に毒性学的な懸念はないと結論づけた。
6. 申請者が提供した分析データにより、様々な食品に噴霧してから1時間後におけるブタン(E 943a)、イソブタン(E 943b)及びプロパン(E 944)の残留物は、1mg/kgの上限値未満であることが確認された。
7. 欧州委員会(EC)は、規則(EC) No 1333/2008の附属書IIで定める食品添加物のEUリストの更新にあたり、規則(EC) No 1331/2008の第3条第2項に基づき、その更新がヒトの健康に影響を及ぼす恐れがない場合を除き、欧州食品安全機関(EFSA)の意見を求めることになっている。着色調製品中の噴射剤としてのブタン(E 943a)、イソブタン(E 943b)及びプロパン(E 944)の使用の認可は、ヒトの健康に影響を及ぼす恐れがない更新となるため、EFSAに意見を求める必要はない。
8. このため、規則(EC) No 1333/2008の附属書IIのC編で定義されているグループII及びグループIIIの着色調製品中の噴霧剤としてのブタン(E 943a)、イソブタン(E 943b)及びプロパン(E 944)の使用を認可することが適当である。発火のリスク及び噴霧剤の残留濃度を1mg/kgの上限値未満に低減するための必要時間があるため、(1)標準化された工業用プロトコルの遵守を確保し、(2)許容される残留上限値を遵守するための噴霧と喫食の間の十分な時間間隔を確保することを目的として、業務用途のみに認可を与えることが適当である。
 以上の経緯及び観点から、委員会規則(EU) 2017/874の附属書に基づき、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1333/2008の附属書IIIの第2編を一部改正し、規則(EC) No 1333/2008の附属書IIのC編で定義されているグループII及びグループIIIの着色調製物中の噴霧剤としてのブタン(E 943a)、イソブタン(E 943b)及びプロパン(E 944)の業務用途(最終食品中の最大使用基準値は1mg/kg)のみを認可することになった。委員会規則(EU) 2017/874は、官報掲載の20日後に発効する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州連合(EU)
情報源(報道) 欧州連合(EU)
URL http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:32017R0874&from=EN
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