食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04810010149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のフラン及びメチルフラン類の存在に係る公衆衛生リスクに関する科学的意見書を公表
資料日付 2017年10月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月25日、食品中のフラン及びメチルフラン類の存在に係る公衆衛生リスクに関する科学的意見書を公表した(170ページ)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会(EC)は、食品中のフラン、2-メチルフラン、3-メチルフラン及び2
,5-ジメチルフランの存在による、ヒトの健康に対するリスクに関する科学的評価をEFSAに要請した。これら化合物は、加熱調理中に生成し、共存する可能性がある。フランは、アスコルビン酸、アミノ酸類、糖類、不飽和脂肪酸及びカルテノイドといった幾つかの前駆体から生成され、コーヒー、缶詰及び瓶詰食品を含む様々な食品中に見出される。
 フランの存在量に関して、17
,056食品検体の結果を使用し評価した。メチルフラン類に関する存在量のデータは受理していない。
 フランへの最も多いばく露量は、主に非加熱喫食用調理済み食品を摂食する乳児であると推定した。穀類及び穀類加工品が、大部分の幼児、小児及び若者のばく露量に寄与していた。成人、高齢者及び更に高齢な人においては、コーヒーが食事由来の主な寄与食品であった。
 フランは、消化管から吸収され、肝臓において最も多量に検出された。そのフランは、短い消失半減期で、シトクロムP450酵素2E1(CYP2E1)により代謝され、反応性代謝物であるシス-2-ブテン-1
,4-ジアルデヒド(BDA)になる。BDAは、アミノ酸、たん白質及びDNAに共有結合で結合する可能性がある。
 フランは、最も顕著な影響である、ラットにおける胆管線維症及びマウスにおける肝細胞腺腫又は腫瘍を伴う肝毒性の化合物である。in vivoにおける染色体損傷についての限られたエビデンスがあり、基本的なメカニズムの理解は欠いている。間接的なメカニズムについての明らかなエビデンスでは、酸化ストレス、遺伝子発現の変化、エピジェネティックな変化、炎症及び細胞増殖の増加を含む発がん性に関与している。
 「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は、ラットにおける胆管線維症の発症に対する10%のベンチマーク用量信頼区間下限値である(BMDL10※)0.064mg/kg体重/日を参照値として用い、リスクの特定にばく露マージン(MOE)手法を適用した。算出されたMOE値は、健康に対しての懸念を示した。この結論は、腫瘍性の影響に対して算出されたMOE値によってサポートされた。
※訳注:実験動物のばく露群において影響を示す動物数を対照群と比較して 10%(BMDL10)増加させるベンチマーク用量の 95%信頼区間の下限値。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5005
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