食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04800450149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、「低病原性から高病原性鳥インフルエンザウイルスへ変異する機序とリスク要因」に係る外部科学報告書を公表
資料日付 2017年10月16日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月16日、「低病原性から高病原性鳥インフルエンザウイルスへ変異する機序とリスク要因」に係る外部科学報告書を公表した(26ページ、2017年8月9日承認)。
 低病原性鳥インフルエンザ(LPAI)ウイルスの、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)ウイルスへの変異は、家きん群での鳥インフルエンザによる疾病負荷の主要要因である。この変異の理解を新たにするために、LPAIからHPAIに変異する機序及びリスク要因に関する広範囲の文献を精査した。1959年以降の記録されたHPAI集団発生に関する情報を文献及び国際獣疫事務局(OIE)ウェブサイトから収集した。LPAIの前兆が確認された場所での集団発生については、HPAI及びLPAIウイルスの遺伝子塩基配列がGenbank 又はGISAIDで入手できるものをダウンロードした。LPAIからHPAIへの変異に関する実験研究は文献から入手した。LPAIからHPAIへの変異に関連する宿主特異的及び環境特異的要素に関するデータを可能な限り収集した。1959~2016年の間に発生したHPAI集団発生全42件を精査した。
 大半の集団感染において野鳥の関与は不明であった。6件の集団発生において密接に関連するLPAIウイルスが野鳥から分離され、10件の集団発生でLPAIの前兆がHPAI出現の前に検出された。LPAIからHPAIへの突然変異がみられた家きん種は、鶏、七面鳥及びダチョウであった。
 自然状態及び実験の双方において、H5及びH7亜型ウイルスのみがHPAI表現型に進化していた。実験では、鶏の胚細胞、孵化鶏卵、又は鶏を経由して、野外分離株での少数の変異体の選択、又はHPAIヘマグルチニン(HA)の開裂部位での多塩基性アミノ酸の獲得などが起こりやすくなっていた。HA開裂部位での多塩基性アミノ酸の獲得が、再集合、挿入、変異を通じて起きていた。指標農家の規模や農家の経営方法、感染した家きん類の齢の何れも、HPAI出現の役割を演じたものはなかった。
 当該外部報告書は以下のURLから入手可能。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2017.EN-1287/pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1287e
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