食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04800430294
タイトル 世界保健機関(WHO)、現在の鳥・豚インフルエンザウイルスによる感染情報を公表
資料日付 2017年10月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は10月10日、鳥・豚インフルエンザウイルスによる感染情報(2017/07/25~2017/09/27)を公表した。概要は以下のとおり。
1.鳥インフルエンザA(H5)ウイルスによる感染状況
 7月25日の前回の更新以降、インドネシアから新たにA(H5N1)ウイルスの感染検査確定1症例の報告があった。
 患者は2017年9月1日に発症した男児である。9月5日に入院、9月10日に患者から採取された検体は検査でA(H5N1) ウイルス陽性と確認された。この患者は9月10日に死亡した。発症前、患者は自宅の飼養家きんにばく露した。ヒト及び動物の衛生部局による共同の調査によって、その地域のA(H5N1)感染鳥を確認し、その患者と接触のあった全ての人から採取した検体はA(H5N1) ウイルス陰性であることを確認した。
 2003年から、454人の死亡を含め、合計860人のA(H5N1)ウイルスによる感染確定症例の届出が16か国からあった。インドネシアから報告されたヒトのA(H5N1)ウイルス感染症例は、最近では2015年に発生していた。
 インフルエンザA(H5)亜型ウイルスはヒトで発症する可能性があるが、今までインフルエンザA(H5N1)及びA(H5N6)ウイルス以外はヒトの症例が報告されていない。国際獣疫事務局(OIE)が受けた報告によると、様々なインフルエンザA(H5)亜型ウイルスがアフリカ、欧州及びアジアで引き続き鳥から検出されている。
2.鳥インフルエンザ A(H7N9)ウイルスによる感染状況
 今回の報告期間に、中国から7人のA(H7N9)ウイルスの検査確定症例の届出があった。
 2017年9月27日時点で、少なくとも612人の死亡を含む、計1
,564人の鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス検査確定症例が報告されている。流行第5波(即ち2016年10月1日以降の発症)における鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスの感染者数と地理的な分布は以前のどの流行波よりも大規模である。このことはウイルスが広がっていることと、ヒト及び動物の衛生部局における調査及び対策の更なる強化が極めて重要であることを示している。過去数か月の間は症例数の減少が起こっているが、ヒト症例で前年に見られた傾向をみると、これからの月にかけてヒトの感染症例数は増加する可能性がある。従って、影響を受けた地域及びおそらくは隣接する地域において、更なる散発的な鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス感染者が予想される。
3.鳥インフルエンザ A(H9N2)ウイルスによる感染状況
 前回の更新(7月25日)以降、中国から1人のA(H9N2)ウイルスの感染検査確定症例の報告があった。患者は9月18日に軽度の疾患を発症した小児で、外来治療を受けた。生きた家きんへの明らかなばく露歴はない。
4.豚インフルエンザ A(H1N2)vウイルスによる感染状況
 米国オハイオ州で、A(H1N2)vウイルス感染者2人が確認された。両症例とも、発症前に農業イベントで豚への接触が報告された小児に起こっている。患者は2人とも入院はせず、完全に回復した。ヒトからヒトへの感染は確認されていない。この症例から検出したウイルスの特徴は、現在米国内の豚に広まっているA(H1N2) ウイルスとの類似がみられる。現在のワクチン候補株は効果が不十分なため、大流行に備えた新たな複数のワクチン候補株が提案されている。
 2005年以降、11人のA(H1N2)vウイルス感染が米国疾病管理予防センター (CDC)から報告されている。多くの症例が軽度の疾患を伴っており、2人が入院している。
5.豚インフルエンザ A(H3N2)vウイルスによる感染状況
 7月25日以降、米国の複数の州で、A(H3N2)vウイルス感染者19人が確認された。全ての症例は、発症前に同じ農業フェアにおいて豚へのばく露があったと報告されている。2人が入院した。ヒトからヒトへの感染は確認されていない。この症例から検出したウイルスの特徴は、現在米国内の豚に広まっているA(H3N2)ウイルスと類似がみられる。現在のワクチン候補株は効果が不十分なため、大流行に備えた新たなワクチン候補株が提案されている。
 新たなインフルエンザAウイルスの届出が全国的に義務付けられるようになった2005年以降、403人のA(H3N2)vウイルス感染が米国CDCから報告されており、うち31症例は2017年に起こっている。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/Influenza_Summary_IRA_HA_interface_09_27_2017.pdf?ua=1
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。