食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04780400375
タイトル 英国国立CJDサーベイランス研究所(NCJDSU)、英国におけるクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)2016年次報告書(第25報)を公表
資料日付 2017年8月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国国立CJDサーベイランス研究所(NCJDSU)は8月18日、英国におけるクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)2016年次報告書(第25報)を公表した(27ページ)。当該報告書中の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)に関する記述の概要は以下のとおり。
1.2016年12月31日時点において、英国では178人の確定又はほぼ確実vCJD症例が確認されている(確定症例123人、死後検査が実施されなかったほぼ確実症例55人)。178症例のうちの75例(42%)が女性で、103例(58%)が男性であった。発症時の年齢中央値は26歳半で、死亡時の年齢中央値は28歳であった。一方、孤発性(s)CJDでは発症時の年齢中央値は67歳、死亡時は68歳となっている。発症の最少年齢は12歳、最高齢は74歳であった。
 1995年5月1日から2016年12月31日までのvCJD症例の性別年齢別死亡率がグラフにまとめられている(P.11、グラフ省略)。1990~2016年における初発症状から死亡までの期間の中央値は14か月(範囲6~114か月)であり、一方sCJDでは4か月(範囲1~74か月)であった。
2.vCJD161症例のうち、1人のvCJD確定症例はPRNP遺伝子コドン129がヘテロ接合体(MV)で、あとのvCJD確定及びほぼ確実160症例はメチオニンホモ接合体(MM)であった。疑い(possible)vCJDの1症例はMV遺伝子型であったと2008年次報告書に記載されている。今日まで、英国での1989年より後の出生者にvCJD症例は確認されていない。
3.輸血による感染が疑われる4例が特定されている。第1受血者(症例1)は赤血球の輸血を受けた6年半後にvCJDを発症した。この供血者(ドナー1)はvCJD発症の3年半前に供血していた。第2受血者(症例2)は、その後にvCJD を発症した供血者(ドナー2)からの受血の5年後に非神経系疾患で死亡した。死後プロテアーゼ耐性プリオンたん白質(PrPres)が脳ではなく脾臓から検出された。これは、前臨床又は無症候性vCJD推定患者の剖検での検出による英国で初となる症例である。第3受血者(症例3)は、vCJD発症21か月前だった供血者(ドナー3)の赤血球を受血した10か月後から7年間、vCJDを発症していた。第4受血者(症例4)は、症例3と同一の供血者から輸血を受けており、供血者(ドナー3)がvCJD発症の約17か月前に提供した赤血球の輸血を受けた4か月後から8年間vCJDを発症していた。
 vCJD潜伏期の人から輸血を受けた小集団の既知の受血者においてvCJD3症例が特定されたことは、そのうちの2人が同一の供血者と関連していた事実と併せて、輸血がvCJDの感染経路となることを合理的な疑いを超えて実証している。 
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
http://www.cjd.ed.ac.uk/sites/default/files/report25.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国国立CJDサーベイランス研究所(NCJDSU)
情報源(報道) 英国国立CJDサーベイランス研究所(NCJDSU)
URL http://www.cjd.ed.ac.uk/
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