食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04770650149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、リボフラビンの食事摂取基準に関する科学的意見書を公表
資料日付 2017年8月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月7日、リボフラビン(riboflavin)(ビタミンB2)の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)に関する科学的意見書(2017年6月27日採択、65ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2017.4919)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、リボフラビンのDRVsを算定する。
2. NDAパネルは、リボフラビンの摂取量に関連した尿中リボフラビンの排泄曲線における変曲点(inflection point)が体内飽和状態を示しており、この変曲点をリボフラビンの十分な栄養状態の生体指標として用いることができると考える。また、NDAパネルは、赤血球グルタチオン還元酵素の活性係数(erythrocyte glutathione reductase activation coefficient)(※1)も有用な生体指標であるが、限界があると考える。NDAパネルは、成人のための平均必要量(average requirements: ARs)及び集団別参照摂取量(population reference intakes: PRIs)を、4件の介入試験で報告されている尿中リボフラビンの排泄曲線における変曲点と関連づけたリボフラビン摂取量の加重平均から決定することができると考える。必要量のばらつきに関する知見が欠如しているため、また、身体活動及びメチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(methylenetetrahydrofolate reductase)677TT遺伝子型の考えられる影響を考慮に入れるため、変動係数(coefficient of variation)を10%とする前提で、成人及び小児のためのPRIsを算定する。
3. 成人には、ARを1.3mg/日、PRIを1.6mg/日と設定する。7~11か月齢の乳児には、完全母乳育児の0~6か月齢の乳児のリボフラビン摂取量から上方外挿により、目安量(adequate intake)(※2)を0.4mg/日と設定する。小児については、相対成長係数(allometric scaling factor)及び成長係数(growth factor)を適用し、また、基準体重の差異を考慮して、成人のためのARから下方外挿によりARsを算定する。1~17歳の男児及び女児のためのARsは0.5~1.4mg/日の範囲であり、PRIsは0.6~1.6mg/日の範囲である。
4. 妊婦及び授乳婦については、妊娠中における胎児による取込及び胎盤におけるリボフラビンの蓄積又は母乳を経由した損失に対応するため、追加の必要量を考慮し、PRIsを1.9mg/日及び2.0mg/日とそれぞれ算定する。
(訳注)
※1:活性係数(activation coefficient: AC)で示される赤血球グルタチオン還元酵素の活性は、補酵素のフラビンアデニンジヌクレオチド(flavin adenine dinucleotide: FAD)を添加した場合と添加しない場合をin-vitroで測定した酵素活性の比である(p. 15、章節番号2.4.2.を参照)。
※2:目安量とは、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に設定される指標で、ある性・年齢層に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。
 更新した本意見書に反映されたリボフラビンのDRVsに関するNDAパネルの科学的意見書案に係る意見公募の結果についての技術的報告書(2017年7月14日承認、2017年8月7日公表、14ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2017.EN-1268)は、以下のURLから入手可能。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2017.EN-1268/pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2017.4919/pdf
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