食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04750750149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、EFSAのデータベース「OpenFoodTox」を用いた革新的なin silicoモデルの開発について外部委託した科学的報告書を公表
資料日付 2017年7月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月10日、EFSAのデータベース「OpenFoodTox」(※1)を用いた革新的なin silicoモデルの開発についてイタリアの研究所Instituto di Ricerche Farmacologiche Mario Negriに外部委託した科学的報告書(2017年3月31日承認、19ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2017.EN-1206)を公表した。概要は以下のとおり。
1. この科学的報告書は、ヒトへのリスク評価(HRA)及び環境へのリスク評価(ERA)に用いる毒性値の予測又は閾値の分類を行うためのツールとしての革新的なin silico定量的構造活性相関(QSAR)モデルの開発についてまとめたものである。
2. それらのQSARモデルを、(1)EFSAの化学物質ハザードのデータベースのopenfoodtox、(2)その他の関連するデータベース(例として、米国環境保護庁(EPA)の陸域データベース(※2)、Fraunhofer RepDose(※3)、(3)公開されているVEGAプラットフォーム(※4)を用いて開発した。ラットにおける亜慢性毒性についてのデータを用いてHRAに関連する連続値データに対応した2つのQSARモデルを開発し、VEGAプラットフォームを用いてOpenFoodToxにおける毒性値を予測するためのグローバルモデルを開発した。ERA用には、(1)連続値データに対応したモデルとしてニジマスにおける急性毒性を予測するため、また、(2)クラス分類モデルとしてミツバチにおける急性接触毒性を予測するため、2つのQSARモデルを開発した。
3. それらの革新的なQSARモデルは、化学物質のリスク評価の新しい道を開くものであり、オープンソースのツールとしてVEGA プラットフォームにおいて近く公開される予定である。更に、それらの手法は、特に毒性学的データが乏しい化合物についてのバイオインフォマティクス解析(※5)及びin silicoモデリングに寄与する履歴データを提供し、大型オープンソースの毒性学的データベースの有用性を証明するものである。
4. HRA、ERAに関連した多数のエンドポイント及び生物種に対するQSAR及び類推(read across)の活用、並びに毒性学的懸念の閾値(TTC)手法の精度向上のための系統的かつ調和のとれた手法を開発するための今後の研究を特に提案する。
(訳注)
※1:EFSAが公表した科学的意見書に含まれている全ての化学物質に関する毒性学的知見を集めたデータベース。
https://dwh.efsa.europa.eu/bi/asp/Main.aspx?src=Main.aspx.2048001&evt=2048001&share=1&hiddensections=header%2Cpath%2CdockTop%2Cerror%2Cheader%2Cpath%2CdockTop%2Cerror&documentID=70AD6FD44B2D85277310EA86E30A8D6E&visMode=0&Server=-Zfpmhm28oWotLAO6X2nhXO30LqM%3D&Port=-ytx960hWj3iF3uMa&Project=-6QvmVVQX4Uj0RSxie-PdXlQETqf1uDAktfu1uFdjE4kKgQG3CvRyOkjlg9dDIOpZ_a2pCA%3D%3D&encryptedByRedir=true&
※2:生態系への毒性データを収録している米国EPAのECOTOXデータベースの陸域のデータに限定したもの。
https://www.qsartoolbox.org/
※3:反復投与試験における化学物質の機能群/類と標的器官との関係の解析に用いるドイツのデータベース。
※4:ヒトや生態系への毒性に関する多数のモデルを使用できるオンラインのオープンソースソフトウェア。
www.vega-qsar.eu
※5:生物学のデータを情報科学の手法(蓄積や体系化等)で解析する技術。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2017.EN-1206/pdf
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