食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04750370149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品媒介病原体としてのE型肝炎ウイルス(HEV)に関連する公衆衛生リスクに関する科学的意見書を公表
資料日付 2017年7月11日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月11日、食品媒介病原体としてのE型肝炎ウイルス(HEV)に関連する公衆衛生リスクに関する科学的意見書を公表した(89ページ、2017年6月8日採択)。
 E型肝炎ウイルス(HEV)はEU/EEA諸国においてヒトに重大な感染症を引き起こし、過去10年にわたり28人の死亡例を含む21
,000人以上の急性臨床症例が報告され、HEV症例報告が10倍に増加している。症例の大半(80%)はフランス、ドイツ及び英国から報告された。しかし、全ての加盟国において報告が義務付けられているわけではなく、また各国でサーベイランス方法も異なっていることから、症例報告数は比較できないうえ、真の症例数は恐らくもっと多いであろう。
 欧州では食品媒介によるHEV感染が主たる感染経路となっている。ブタやイノシシがHEVの主な感染源である。免疫不全者や、リスク集団とされる肝臓の既往症をもつ人、免疫抑制疾患の人及び免疫抑制療法を受けている人における集団感染及び散発例が確認されている。
 当該意見書では、検出、特定、特性分析及び食料生産動物及び食品中のHEVの追跡のための現行の手法を見直した。また、HEVの保有宿主や食品媒介経路に関する文献を精査し、HEVの疫学情報及び食品中の存在及び残留に関する情報を分析し、フードチェーンに沿った可能な管理措置を調査した。現時点で、宿主動物の肉、肝臓及び製品の摂取からHEV感染を予防する効果的な唯一の管理手段は、十分な加熱処理である。
 感染性評価や合意された分子型別プロトコルを含めた有効な定性定量検出手法の開発が、定量的微生物リスク評価及び効果的な管理措置の開発において求められている。と畜時に腸内容物にウイルスが高濃度で含まれている豚の割合を最小化するために、豚群でのHEVの疫学及び制御に関する更なる調査が必要である。豚肉、イノシシ肉及びシカ肉製品の生での摂取は避けるべきである。
 当該意見書は以下のURLから入手可能。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2017.4886/epdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4886
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