食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04730800314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、コーティングされていないアルミニウム製仕切り付きプレートからのアルミニウムイオンの放出に関する調査研究結果を公表(2/2) |
資料日付 | 2017年5月29日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は5月29日、コーティングされていないアルミニウム製仕切り付きプレートからのアルミニウムイオンの放出に関する初めての調査研究結果を公表した(2017年5月29日付けBfR意見書 No.007/2017)。概要は以下のとおり。 2-3:結果 ・BfRは、予想される使用状況に鑑み、酸性食品との接触に関して実験した。 工程1~4においては、2区分の仕切り付きプレート(2検体のうち1検体)に乗せたザワークラウトの汁を除き、欧州理事会の専門家パネルによる放出基準(SRL)である5mg/kg食品内に収まっていた。一方、クックチル手法を経た保温(65℃超で2時間)では、SRLを有意に超えていた。全ての検体プレートで、食品へのアルミニウムイオンの移行はSRLの2~6倍であった。当該SRLは健康に関する裏付けはないが、ALARA(合理的に達成可能な範囲で低減する)の原則に拠る。 ・欧州における市場調査及び栄養に関する研究に基づき、EFSAは、食事経由のアルミニウムの全体ばく露を、成人(体重60kg)で0.2~1.5mg/kg体重、幼児及び青少年(97.5パーセンタイル値)で0.7~2.3mg/kg体重と特定した(EFSA、2008年)。このデータは、総人口における一部の集団で食品経由摂取量がTWIを超える場合が考えられることを示している。 ・コーティングしていないアルミニウム製プレートで配膳される食事は、偶にであれば、食事経由のアルミニウム摂取への寄与は小さいが、こうした食事はクックチル手法で調理された後に保温されることから、毎日摂取する場合は寄与は有意に高まる。酸性食品約200gの場合で、アルミニウム放出量は約20mg/kg食品または4mg/ポーションである。体重60kgの成人によるアルミニウムの追加摂取量が1週間に0.5mg/kg体重となり、TWIを超過する可能性(probability)が有意に高まる。このことは、特に幼児及び青少年で当てはまる。 ・TWIを超過することは必ずしも健康への有害な影響を意味するものではないが、当該TWIを導き出すのに動物試験で使用した安全マージンが狭まることになる。 2-4:措置及び提言 ・仕切りなし、2区分の仕切り付き及び3区分の仕切り付きアルミニウム製プレートからのアルミニウムイオンの移行に関する結果により方向性が示された。BfRは、塩分を多く含む食品検体について更なる研究調査を計画している。 ・EFSAは、食事経由のアルミニウムの推定ばく露は、EFSAが導き出した経口摂取でのWTIの1mg/kg体重を、欧州の消費者集団の有意な部分で超過すると推定した(EFSA、2008年)。クックチル手法は、公共施設のケータリング部門で採用されていることから、アルミニウムに対して敏感な消費者集団(幼児及び高齢者など)への影響が考えられる。コーティングされたアルミニウム製プレートまたは他の素材で作られた仕切り付きプレートの使用により、アルミニウム摂取への更なる寄与を最小化する努力がなされるべきである。これらの集団に毎日提供される温かい食事は、コーティングされていないアルミニウム製仕切り付きプレートで配膳されていると考えられる。 ・原則として、アルミニウム及びその化合物は、多くの食品、化粧品及びアルミニウムを含む製品(調理道具、アルミホイルなど)に含まれる。人口の総アルミニウム摂取量に関するデータが入手可能でないことから、現時点で、科学に基づく包括的なリスク評価は不可能である。 当該意見書「コーティングされていないアルミニウム製仕切り付きプレート:アルミニウムイオンの放出レベルが高いことを示す初めての調査研究」の全文(ドイツ語、7ページ)は以下のURLから入手可能。 http://www.bfr.bund.de/cm/343/unbeschichtete-aluminium-menueschalen-erste-forschungsergebnisse-zeigen-hohe-freisetzung-von-aluminiumionen.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | - |
URL | http://www.bfr.bund.de/cm/349/uncoated-aluminium-menu-trays-first-research-results-show-high-release-of-aluminium-ions.pdf |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
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