食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04720610149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、16週齢未満の乳児用の食品中に存在する物質のリスク評価に関する手引書を公表 (2/3)
資料日付 2017年5月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月31日、16週齢未満の乳児用の食品中に存在する物質のリスク評価に関する手引書(2017年4月26日採択、58ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2017.4849)を公表した。概要は以下のとおり。
2. 諮問の解釈 (抜粋、p. 9)
 この諮問には、EFSA の関連する全ての作業領域に適用される枠組みが必要とされる。このため、EFSA のSC は、健康影響に基づく指標値(HBGV)の算定手順を特に考慮に入れ、16週齢未満の乳児用の食品中の物質のリスク評価に用いる手引書を作成する。
 「16 週齢未満の乳児」という用語を、許容一日摂取量(ADI)、耐容一日摂取量(TDI)又は急性参照用量(ARfD)等のHBGV が適用されないと慣例的に(traditionally)考えられてきた乳児の特定サブグループを記述するために用いる。これは、EU の食品科学委員会(SCF)及び世界保健機関(WHO)による以前の各結論、即ち、HBGVs は16 週齢未満(SCF)及び12 週齢未満(WHO )の乳児の集団には適用されないという結論を踏襲するものである。
 HBGV を適用できる年齢のカットオフ値を検討し、限定するための理論的根拠は複雑である。その理論的根拠には、以下の様々な考慮事項が含まれる。
・生理学:体内の様々な生理学的プロセス及び器官の成熟は、様々な時期に完了し、また、その必要な期間には、極端な個人差がある可能性がある。さらに、この人口集団は、妊娠期間(gestational age: GA)と暦年齢との間の違いが存在し得るため(例えば、早産か正期産か、暦年齢は、実際の発達状況を示すものではない可能性がある)、大きなばらつきを示している。
・栄養学:生後数か月間ミルクのみに制限される時期から、補完的な栄養補給を時間と共に始めることにより更に複雑な食事へと、食事摂取は、出生後の年齢と共に変わる。
 EFSA のSC は、SCF 及びWHO の各結論について、科学に基づいたものというよりは、実践的なものと思われると考察した。従って、この手引書の目的のため、HBGV が適用されないと慣例的に考えられてきた乳児の特定サブグループを記述するために「16週齢未満の乳児」という用語を用いる。この集団には、経腸栄養を受けている早産の新生児が含まれる。
 諮問が食品中の物質に関するものであるため、この手引書は、経口ばく露(非経口ばく露を除く)に焦点を絞る。
 この手引書では、16 週齢未満の乳児用の食品中に存在する物質のハザードの特徴づけに適切な特定の実験系に取り組むことが望ましい。この週齢集団のための十分なリスク評価をどのように実施するかについて、以下の点を検討する。
・この週齢集団とそれ以上の年齢集団とを分けるものは何か?
・生物学的な実験研究から得た現在の利用可能なデータから、どのような種類の関連知見を引き出すことができるか?
・どのような種類のデータが必要か?
・この週齢集団のためのリスク評価にどのような方法論を用いることができるか?知識の連続的なステップを限定する段階的な手法を適用することができるか?追加の不確実係数/安全係数が必要になるか?
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2017.4849/pdf
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