食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04640850508 |
| タイトル | スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)、報告書「公衆衛生及び中毒2015年」を公表 |
| 資料日付 | 2017年1月16日 |
| 分類１ | --未選択-- |
| 分類２ | --未選択-- |
| 概要（記事） | スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)は1月16日、報告書「公衆衛生及び中毒2015年」を公表した。概要は以下の通り。 1. 集団食中毒 バスク州では2015年に14件の集団食中毒が報告され、患者数は197人で9人が入院した。原因食品は魚介類4件、肉類1件、その他の食品1件、不明8件、病原体はサルモネラ属菌4件、ノロウイルス3件、アニサキス1件、カンピロバクター1件、ウエルシュ菌1件、ヒスタミン/サバ科魚類による中毒1件、その他のウイルス1件、不明2件であった。 2. 伝達性海綿状脳症(TSE) 2015年にバスク州におけるTSE検査は牛43検体、めん羊/山羊20検体であった。2015年にバスク州のと畜場でと畜された牛にBSE陽性症例はなかった。 3. 薬剤耐性 検査された抗菌性物質は、β-ラクタム系(アミノペニシリン：アンピシリン、第三世代セファロスポリン：セフタジジム及びセフォタキシム、カルバペネム：メロペネム)、アミノグリコシド系：ゲンタマイシン、キノロン系：シプロフロキサシン及びナリジクス酸、テトラサイクリン系：テトラサイクリン、チゲサイクリン、化学療法剤：スルファメトキサゾール及びトリメトプリム、アンフェニコール系：クロラムフェニコール、ポリミキシン系：コリスチン、マクロライド系：アジスロマイシン。 検査された大腸菌102株は、感受性あり ：35株、1種類の抗菌性物質に耐性：14株、2種類の抗菌性物質に耐性：16株、3種類の抗菌性物質に耐性：9株、4種類の抗菌性物質に耐性：7株、5種類以上の抗菌性物質に耐性：18株。 検査されたサルモネラ属菌4株は、感受性あり：0株、1種類の抗菌性物質に耐性：3株、2種類の抗菌性物質に耐性：0株、3種類の抗菌性物質に耐性：0株、4種類の抗菌性物質に耐性：1株、5種類以上の抗菌性物質に耐性：0株。 4. 化学物質 2013年～2015年の間、ヒ素(総ヒ素及び無機ヒ素)、総水銀、鉛、カドミウム、硝酸塩、亜硝酸塩及び亜硫酸塩の摂取が監視され、全てにおいて推定平均摂取量は安全とされる値を下回った。 鉛の2013年～2015年の平均摂取量は1.64μg/kg体重/週であった。近年、摂取量は著しく減少しており、野菜、果実、肉及び肉製品中の濃度の減少が主な理由である。 カドミウムの摂取量は2013年0.74μg/kg体重/週、2014年1.08μg/kg体重/週、2015年1.51μg/kg体重/週と増加した。3年間の平均は1.11μg/kg体重/週で、基準値(訳注：2.5μg/kg体重/週、欧州食品安全機関(EFSA)、2009年)の44％である。 総水銀の2013年～2015年の平均摂取量は0.94μg/kg体重/週で、これらが全てメチル水銀と仮定すると、摂取量は耐容週間摂取量(TWI)(訳注：1.3μg/kg体重/週、EFSA、2012年)の72％である。 総ヒ素及び無機ヒ素の2013年～2015年の摂取量は11.54μg/kg体重/週及び0.13μg/kg体重/週であった。 喫食による硝酸塩の平均摂取量は0.47mg/kg体重/日である。バスク州の飲用水中の硝酸塩の平均濃度は5mg/Lで、成人の水摂取量を1日1L、平均体重を63kgとして、水摂取からの硝酸塩の平均摂取量を算出すると0.08mg/kg体重/日となり、総計では0.55mg/kg体重/日である。この値は許容一日摂取量(ADI) (訳注：3.7㎎/kg体重/日(硝酸イオンとして、国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA))の15％である。 亜硝酸塩の平均摂取量は0.02㎎/kg体重/日未満であった。また、飲用水中の亜硝酸塩濃度はごく稀な場合を除き通常検出限界を下回ることから、摂取量を推定しない。 亜硫酸塩の推定平均摂取量は0.05mg/kg体重/日(SO2当量)で、ADI0.7mg/kg体重/日(SO2当量、JECFA)の7％である。 当該報告書(スペイン語、136ページ)は、以下のURLから入手可能。 http://www.osakidetza.euskadi.eus/contenidos/informacion/informe_salud_publica/es_isp/adjuntos/informe-SPyA-2015.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | スペイン |
| 情報源（公的機関） | スペインバスク州食品安全機関(ELIKA) |
| 情報源（報道） | スペインバスク州食品安全機関(ELIKA) |
| URL | http://riesgos.elika.eus/informe-anual-salud-publica-2015/ |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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