食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04630370475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、旋毛虫による生の豚肉食品の汚染に関する意見書を発表
資料日付 2017年1月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は1月18日、1月18日、旋毛虫による生の豚肉食品の汚染に関する意見書を発表した。
 2015年4月、豚肉生食品(フィガテル※)の喫食に関連する旋毛虫への集団食中毒が発生した。この事例では17人のばく露者のうち3人に感染が確認された。国立リファレンス研究所によるフィガテルの分析によってTrichinella britoviが確認された。フィガテルはフードチェーンから除外され、製造の過程で汚染原因となった養豚場は監視に関する県条令による規制対象となった。集団食中毒の原因となった豚は違法にと畜されていた。
 質問事項は下記の通り。
・旋毛虫による豚肉の汚染及び喫食者へのリスクに関して2007年の意見書及び2011年の食品を介した感染リスクに関するファクトシートと比較しての新たな情報、特にヒトにおける用量反応関係に関して得られた新たな情報
・豚肉に含まれる旋毛虫の検出率に関する分析
・現在の監視システムと喫食者への健康リスクの間の適合性の評価
 尚、調査はコルシカの屋外で飼育された豚に限って実施された。
 結論は以下のとおり。
 1食分につき幼虫数10匹以下(1幼虫数/g(larvae/gramme
, LPG)以下に相当)でヒトのトリヒナ症が観察される可能性がある。これは国際獣疫事務局(OIE)によるトリヒナ症の発症の基準となるLPGの規制値(1LPG以下で汚染された肉の摂取によってトリヒナ症は発症しない:2012年)と矛盾すると考えられる。
 現在の検出条件での検出率の分析によって、この確率は各検体の質量、LPG、実験技術の効率に依存することが明らかになった。
 1LPG以下の幼虫負荷が、例えば0.1又は0.5LPGでは、検出率は低下し、各々37%、85%である。検出されなかった感染動物の肉がコルシカの様々な豚肉製品に使用される可能性がある。幼虫のLPGがこの様に低い場合でもリスクは無視できない。例えば0.1LPGで汚染された豚肉を使用して生産した生のフィガテル100gを喫食した場合、0.2/10
,000から690/10
,000の信頼区間(95%)で中央値37/10
,000のトリヒナ症のリスクがある。
※フィガテル:豚の肝臓を使ったコルシカ特産のソーセージ。冷くん製のみで製造される。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/system/files/BIORISK2016SA0040.pdf
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