食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04590770149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ビタミンDの食事摂取基準に関する科学的意見書を公表
資料日付 2016年10月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月28日、ビタミンD (vitamin D)の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)に関する科学的意見書(2016年6月29日採択、145ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、ビタミンDのDRVsを算定した。
2. NDAパネルは、血清中の25ヒドロキシビタミンD (25(OH)D)濃度(皮膚で産生されるビタミンD及び食事由来のビタミンDの両方の量を反映する)を成人及び小児の人口集団におけるビタミンDの栄養状態の生体指標として用いることができると考える。NDAパネルは、血清中の25ヒドロキシビタミンD濃度と、(1)成人、乳児及び小児における筋骨格系の健康アウトカム並びに(2)妊娠関連の有害な健康アウトカム、との関連性に関する科学的根拠にばらつきがかなりあることに留意する。NDAパネルは、全ての人口集団について、ビタミンDの平均必要量(Average Requirements: ARs)及び集団別参照摂取量(Population Reference Intakes: PRIs)を算定することはできないと考え、このため目安量(Adequate Intakes: AIs)(※)を設定する。NDAパネルは、全体的な科学的根拠及び不確実性を考慮に入れ、AIsを設定する観点から、血清中の25ヒドロキシビタミンD濃度50nmol/Lが適切な目標値であると考える。
3. 成人におけるビタミンDのAIを15μg/日と設定する。これは、メタ回帰分析に基づき、また、この摂取量において人口集団の大半の血清中の25ヒドロキシビタミンD濃度が目標値の50nmol/Lに近似する又は50nmol/Lを超えることを考慮したものである。当該メタ回帰分析に基づき、1~17歳児におけるビタミンDのAIを15μg/日と設定する。乳児を対象とした試験に基づき、生後7~11か月の乳児におけるビタミンDのAIを10μg/日と設定する。妊婦及び授乳婦についてNDAパネルは、非妊娠女性及び非授乳女性と同じAI、即ち15μg/日を設定する。
4. NDAパネルは、皮膚で産生されるビタミンDの量を最小限とする条件の下で収集されたデータに基づいて当該メタ回帰分析が行われたことを強調しておく。皮膚で産生されるビタミンDの存在により、食事由来のビタミンDの必要量は、少ない又はゼロになる可能性もある。
※訳注:目安量とは、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に設定される指標で、ある性・年齢層に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。
 更新した本意見書に反映されたビタミンDのDRVsに関する科学的意見書案に係る意見公募の結果についての技術的報告書(2016年8月3日承認、2016年10月28日公表、100ページ)は、以下のURLから入手可能。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2016.EN-1078/pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2016.4547/pdf
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