食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04590570149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中及び飼料中のエルカ酸に関する科学的意見書を公表
資料日付 2016年11月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月9日、食品中及び飼料中のエルカ酸(erucic acid)に関する科学的意見書(2016年9月21日採択、175ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2016.4593)を公表した。概要は以下のとおり。
1. エルカ酸は、脂肪酸のcis-13-ドコセン酸の慣用名であり、主にアブラナ科植物の種子(例えば、アブラナの種子やカラシナの種子)中に高濃度で存在する。欧州委員会(EC)は、飼料及び食品中のエルカ酸の存在に関係した動物衛生及びヒトの健康に対するリスクに関する科学的意見を出すようEFSAに依頼した。
2. ほとんどの人々にとって、エルカ酸への食事経由ばく露の主要な寄与物は、食品グループの「ファインベーカリー類(焼成菓子類)」である。「乳児(訳注:1歳未満)」においては、「乳幼児用食品」がばく露への主要な寄与物であった。心臓が、ばく露後の毒性影響の主な標的臓器である。エルカ酸への慢性ばく露の臨界影響として、心筋のリピドーシス(lipidosis)(訳注:脂質の沈着を伴う脂質代謝障害)が特定された。この影響は、長期ばく露中において可逆的であり、また、一過性である。幼若ラット及び新生児の子豚におけるリピドーシスについての無毒性量(NOAEL)の0.7g/kg体重/日に基づき、エルカ酸の耐容一日摂取量(TDI)は7mg/kg体重/日と設定された。
3. 様々な群の人口集団の平均的な慢性ばく露量は、TDIを超えなかった。乳児及びその他の小児(訳注:3歳以上10歳未満)における95パーセンタイル値の食事経由ばく露量(1.3~7.4mg/kg体重/日の範囲)が最も高く、高レベルのばく露量がTDIのレベルになっていた。これは、エルカ酸へのばく露量が多い若齢者のリスクを示している可能性がある。
4. 豚において、エルカ酸へのばく露量が衛生上の懸念を示すことは考えにくい。しかし、家きんについては、(訳注:飼料中の菜種粕及び菜種油の)最大含有率を当てはめると、最小毒性量(LOAEL)と推定ばく露量との間の小さなマージンが、衛生リスクを示す可能性がある。十分なデータの欠如により、反すう動物、馬、魚類及びうさぎへのリスクを評価することができなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2016.4593/pdf
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