食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04590050482
タイトル 香港食物環境衛生署食物安全センター、香港に輸入された上海ガニから同センターの介入レベルを上回るダイオキシン類が検出されたことを受けFAQを公表
資料日付 2016年11月1日
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概要(記事)  香港食物環境衛生署食物安全センターは11月1日、香港に輸入された上海ガニから同センターの介入レベルを上回るダイオキシン類が検出されたことを受け、FAQを公表した。
1. ダイオキシン類とは?
2. ダイオキシン類はどこに存在するのか?
3. ヒトが摂取するダイオキシン類は何由来か?
4. ダイオキシン類は健康にどのような影響を与えるのか?
5. 食品中のダイオキシン類の毒性はどのように表すのか?
6. 食物安全センターは香港市民におけるダイオキシンの摂取量をどのように評価したのか?
7. ダイオキシン類が環境及び食物連鎖中に広く存在するのであれば、理想的ではないレベルとはどのような場合にいえるのか?基準は何か?
8. その他の地域における食品中のダイオキシン類の基準は?
9. 食品中のダイオキシン類の含有量が介入レベルを上回っても健康に直ちに悪影響を及ぼさないのであれば、当該食品を喫食した場合のリスクはどのように定めるのか?
 慢性毒性について、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は暫定耐容月間摂取量(PTMI)を70pgTEQ/kg体重/月に設定した。もし、食事から摂取するダイオキシン類が上記の健康評価に基づく指標値(訳注:PTMIのこと)を長期間上回る場合は当該汚染物質の摂取による健康リスクは排除できない。
10. 今回ダイオキシン類が検出された上海ガニについて、同センターは当該食品の喫食リスクをどのように評価するのか?
 今回、輸入段階で採取された上海ガニ2検体から検出されたダイオキシン類は11.7 pgTEQ/g及び40.3pgTEQ/gである。リスク評価では、一般的な喫食では直ちに健康にリスクを及ぼしたり急性中毒を引き起こしたりすることはないことが示された。慢性毒性についてはFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が暫定耐容月間摂取量(PTMI)を70pgTEQ/kg体重/月に設定している。40.3pgTEQ/g検出された上海ガニに関しては、リスク評価において以下のことが示された。バックグラウンド値を除くと、(訳注:ダイオキシン類へのばく露量が)平均的な体重60kgの人では上海ガニの季節に約14尾(1尾200gとして計算)食べるとPTMIを上回る可能性がある。ダイオキシン類へのばく露量が多い消費者では、上海ガニの季節に約3尾食べるとJECFAが設定した健康影響に基づく指標値を上回る可能性がある。
 注意しなければならないのは、摂取量が平均的な人は健康影響に基づく指標値を長期間上回らなければ、PTMIを上回る量を短期間摂取したとしても健康に影響を及ぼさないということである。
11. ダイオキシン類の摂取リスクはどのように低減することができるか?
 肉類の脂肪は取り除き、低脂肪の乳製品を摂ると同時にバランスのとれたバラエティに富んだ食事を保ち、特定の食品の偏食によるダイオキシン類の過剰な摂取を避けなければならない。魚類にはω-3脂肪酸や良質なたん白質といった人体に必要な栄養素が多く含まれていることから、様々な種類の魚類を適量食べるのがよい。
地域 アジア
国・地方 香港
情報源(公的機関) 香港食物環境衛生署食物安全センター
情報源(報道) 香港食物環境衛生署食物安全センター
URL http://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_rafs/files/QA_on_dioxin_in_hairy_crabs.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
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