食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04580700149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、カリウムの食事摂取基準に関する科学的意見書を公表
資料日付 2016年10月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月25日、カリウム(potassium)の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)に関する科学的意見書(2016年9月22日採択、56ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、カリウムのDRVsを算定する。
2. NDAパネルは、カリウム摂取量と血圧及び脳卒中との関係に基づき、カリウムのDRVsを算定することとする。NDAパネルは、欧州の成人集団において実施された複数の無作為化対照試験及び1件の観察コホート研究により、3
,500mg (90mmol)/日のカリウム摂取量が成人の血圧に有益な効果があるという科学的根拠が示されていると考える。更に、複数の観察コホート研究により、3
,500mg/日未満のカリウム摂取量が脳卒中のリスクの高まりと関連しているという一貫した科学的根拠がある。利用可能なデータは、平均必要量(average requirement)の決定に用いることはできないが、目安量(adequate intake: AI※)の根拠として用いることができる。
3. 3
,500mg/日のカリウム摂取量が成人の人口集団にとって十分であると考えられ、成人男女について3
,500mg/日のAIを提案する。乳児及び小児についてのAIsを、等比率(isometric scaling)及び成長係数を用いて、成人のAIから外挿法により推定する。生後7~11か月の乳児には、750mg (19mmol)/日のAIを設定する。小児には、800mg(20mmol)/日(1~3歳児)から3
,500mg/日(15~17歳児)のAIsを設定する。
4. 妊娠中のカリウム恒常性を維持する適応変化によって、胎児組織及び母体組織におけるカリウムの一日当たりの取込量を満たせることを考慮し、成人に設定したAIを妊婦に適用する。授乳婦については、母乳経由のカリウム損失量を補うために必要なカリウムの量を推定し、4
,000mg(102mmol)/日のAIを提案する。
 ※訳注:目安量とは、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に設定される指標で、ある性・年齢層に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。
 更新した本意見書に反映されたカリウムのDRVsに関する科学的意見書案に係る意見公募の結果についての技術的報告書(2016年10月6日承認、2016年10月25日公表、12ページ)は、以下のURLから入手可能。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2016.EN-1095/pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2016.4592/pdf
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