食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04580300149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、化学物質混合物の評価に関するFAQを公表
資料日付 2016年10月25日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月25日、化学物質混合物(chemical mixutres)の評価に関するFAQ(よくある質問と回答)を公表した。内容は以下のとおり。
1. 科学者は、化学物質混合物をどのように評価するのか?
 単一の化学物質について、科学者は、ヒトの健康又は環境にとって安全なレベルを設定するために、利用可能な毒性データを検証する。科学者は、考えられるリスクを予測するため、この安全なレベルとばく露量(例えば、食品を経由したばく露量)を比較する。複数の化学物質について、科学者は、同じ原理を用いる手法を開発している。科学者は、化学物質のグループについて、(1)それらの物質が体内でどのように代謝されるか、また、(2)それらの物質がどのように毒性を発現しうるか(「作用機序(mode of action)」とよくいわれる)を確認しながら、化学物質のグループの毒性を評価する。その後で、複合毒性(combined toxicity)についての仮定を用いて、考えられる健康リスクを評価するため、毒性に関する情報とばく露に関する情報を組み合わせる。最も一般的な仮定は、用量相加(dose addition)、反応相加(response addition)及び相互作用(interaction)である。
2. 用量相加とは何か?
 用量相加とは、混合物中の個別の化学物質が類似した毒性を有しており、そして、リスク評価のために用量を加算し、ばく露量と組み合せることを意味する。
3. 反応相加とは何か?
 反応相加のため、科学者は、混合物中の各物質の独立した毒性作用を検討し、リスク評価を行う時に、それらの毒性作用をまとめて計算に含める。
4. 相互作用の意味とは? 「相乗(synergistic)」作用及び「相殺(antagonistic)」作用とは何か?
 相互作用は、更に複雑である。混ぜ合わせた場合に毒性が強まる可能性を有する化学物質群がある。これは「相乗」と呼ばれる。一方、混ぜ合わせた場合に毒性が弱まる可能性を有する化学物質群もあり、これは「相殺」として知られている。相乗と相殺の裏側のメカニズムは複雑である。2つの重要なメカニズムは、(1)化合物を解毒及び排出する身体能力の増加又は減少、(2)化学物質(群)の毒性の増加又は減少である。そのような相互作用の科学的根拠が存在する場合には、科学者は、リスク評価においてそれらの作用を考慮に入れるため、知見を収集する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/topics/topic/chemicalmixtures?qt-quicktabs_topics_completed_work=5
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
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