食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04580010301
タイトル 論文紹介:「米国の住民における家きん肉の摂食及びヒ素へのばく露」
資料日付 2016年10月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives (2016年10月13日電子版)に掲載された論文「米国の住民における家きん肉の摂食及びヒ素へのばく露(Poultry Consumption and Arsenic Exposure in the U.S. Population)、著者A.E.Nigra(Department of Environmental Health Sciences
, Columbia Mailman School of Public Health
, Department of Epidemiology
, Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health
, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:ロキサルソン及びニタルソンといったヒ素化合物は、家きん肉の生産に使用され、家きん肉中の無機ヒ素、モノメチルアルソン酸(MMA)、ジメチルアルシン酸(DMA)及びロキサルソン又はニタルソンを増加させる可能性がある。しかしながら、尿中のヒ素濃度の上昇に反映されるような、家きん肉の摂食とそれらヒ素化合物へのばく露の関連は知られていない。
 目的:米国の住民において、家きん肉の摂食の24時間の思い出しとヒ素ばく露の関連を評価すること。筆者らは、先ず、家きん肉の摂食は尿中のヒ素濃度の上昇と関連しているだろうと、次に、ニタルソンの季節的な使用を反映して、七面鳥肉の摂食と尿中のヒ素濃度の増加が、季節によって変化するだろうと仮定した。
 方法:筆者らは、2003年から2010年の米国国民健康栄養調査(NHANES)における、尿中のヒ素量が入手可能び尿中のアルセノベタインが検出できないレベルである、6歳以上の3
,329人の参加者について評価した。家きん肉の摂食の増加レベルと尿中の総ヒ素量及びDMA量の幾何平均値を比べた。
 結果:補正後、家きん肉の摂食量で4つのグループに分けた中で、最も摂食量の高いグループは、家きん肉の非摂食者のグループよりも尿中の総ヒ素量が1.12倍及びDMAが1.13倍であった。秋及び冬の期間、七面鳥肉の摂食量で4つのグループに分けた中で、最も高い摂食量のグループは、七面鳥肉の非摂食者のグループよりも尿中の総ヒ素量が1.17倍及びDMAが1.13倍であった。春及び夏の期間、七面鳥肉の摂食の過去24時間の思い出しは、総ヒ素又はDMA量と関連していなかった。
 結論:家きん肉の摂食は、2003年から2010年のNHANESにおいて、ヒ素へのばく露を反映して、尿中の総ヒ素量及びDMA量の増加と関連していた。家きん肉の種類による季節別分析では、過去に使用されたヒ素を含んだ家きん用医薬品が、米国の住民において、ヒ素へのばく露に寄与したことを示唆する強いエビデンスをもたらした。
(本文中の序論部分の一部)
 FDAは、ロキサルソン及び他の2種類のヒ素を含む飼料添加物の製造販売承認を2013年に取り下げ、七面鳥のヒストモナス症を防ぐため使用するニタルソンの認可を2015年12月に取り下げた。
(本文中の結論部分の一部)
 今回の筆者らの研究は、米国食品医薬品庁(FDA)のニタルソンの認可の取り下げという最近の決定を支持する及び世界中の全ての国の食物生産におけるヒ素を含む医薬品(drugs)の禁止の拡大のための強力なエビデンスを提供する。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL http://ehp.niehs.nih.gov/ehp351/
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