食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04570040505
タイトル スイス連邦食品安全獣医局(BLV)、脂肪分の多い食物の加熱により生成されるモノクロロプロパンジオール(MCPD)、グリシドール及びその類似化合物は乳幼児用調整乳に含まれ、健康にリスクがある可能性があることを発表
資料日付 2016年10月12日
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概要(記事)  スイス連邦食品安全獣医局(BLV)は10月12日、脂肪分の多い食品の加熱により生成されるモノクロロプロパンジオール(MCPD)、グリシドール及びその類似化合物は乳幼児用調整乳に含まれ、健康にリスクがある可能性があることを発表した。
 食物の加工によって、グリシドール、グリシドール脂肪酸エステル(GE)、3-クロロプロパン-1
,2-ジオール(3-MCPD)、2-クロロプロパン-1
,2-ジオール(2-MCPD)のような好ましくない有機化合物が生成される。醤油の場合のように、これらの化合物は自然に存在する成分から生成される。また油の精製のように、脂肪及び油の加熱によっても生成される。
 動物において、3-MCPD及びそのGEはある濃度を超えると腎臓に影響があり、グリシドールとGE類はある濃度を超えると腫瘍を形成する可能性があることが証明された。
 母乳を与えることができない又は与えたくない母親は、子に乳幼児用調整乳を与える。乳幼児用調整乳には3-MCPDが含まれている。欧州食品安全機関(EFSA)の評価を考慮するとスイスで販売されている乳幼児用調整乳は、乳児の耐容一日摂取量(TDI)の5倍上回る濃度の3-MCPDが含まれていると考えられる。乳児への直接的な有害影響はほぼないと考えられるが、TDIを超過することは許容できない。
 今まで乳幼児用調整乳を摂取した乳児の健康被害は現れていないことから、健康リスクはおそらくないと考えられる。BLVは乳児に必要な栄養を摂取させるために乳幼児用食品を与えることを推奨する。乳幼児用食品は乳児にとって理想的な成分構成で、必須栄養素を含んでおり、乳児の必要な栄養素摂取に適している。代替として牛乳や豆乳を選択することは絶対に避けるべきである。これらの乳は乳児には適していないので、欠乏症や不耐症を引き起こす可能性がある。
 過去5年の間に食品の汚染を半分に低減させることができた。しかし引き続き低減に取り組むべきである。BLVは食品製造業者に対して他の効果的な低減対策を求めている。食品製造業者は、新たな必要性に対応するために他の製造方法又は他の脂肪原料を見つけなければいけないと考えられる。
 BLVは欧州連合(EU)と協調して、様々な食品に含まれるこれら化合物の基準値を設定する時期を検討している。
地域 欧州
国・地方 スイス
情報源(公的機関) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
情報源(報道) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
URL https://www.blv.admin.ch/blv/fr/home/lebensmittel-und-ernaehrung/lebensmittelsicherheit/stoffe-im-fokus/mcpd-glycidol.html
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