食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04560360104
タイトル Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR):「2016年ペンシルベニアで米国の患者の分離株から初めて特定されたmcr-1遺伝子の調査」
資料日付 2016年9月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)が発行するジャーナルMorbidity and Mortality Weekly Report (MMWR)(September 9
, 2016・65)に掲載された論文「2016年ペンシルベニアで米国の患者の分離株から初めて特定されたmcr-1遺伝子の調査(Investigation of First Identified mcr-1 Gene in an Isolate from a U.S. Patient ? Pennsylvania
, 2016)、著者K. E. Kline(Pennsylvania Department of Health、米国)ら」の概要は以下のとおり。
 2016年5月、ペンシルベニア州の1女性患者の尿管感染症の検査時に米国の患者検体から初となるmcr-1陽性大腸菌が分離された。尿培養及びその後の検査で、コリスチン感受性の低下した基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL)産生大腸菌中に当該遺伝子を確認した。同患者は約1年間渡航歴はなく、家畜へのばく露もなく、市販食品を使った食事の調理にもあまり関わっていなかったが、2016年に4か所の医療機関で入院を繰り返していた。
 患者に関連した105人のスクリーニングの結果、mcr-1遺伝子を持つ細菌は検出されなかった。さらに、2016年に指標患者が入院していた4か所の医療施設であらかじめ30日以上にわたって採取されたESBL産生株51株においてらコリスチン耐性は検出されなかった。これらの発見から、感染患者から患者に直接ばく露した人達を含めた他の健康な人への感染リスクは、相当低いと言えることが示された。
 指標患者は感染状況のスクリーニング検査を毎月行っている。5月31日及び6月26日の直腸周囲のスワブ検体はmcr-1細菌陽性であったが、8月1日の検体は陰性であった。この間、患者は抗菌薬治療を受けていない。また消化管のグラム陰性細菌の患者への定着を止める提言などはなかった。
 患者が、特にmcr-1が特定されたと判明しているヒトや場所について疫学的関連性がないのに、どのように感染したかは不明である。しかし、更に広範囲に検査を行うサーベイランス体制が確立されれば、mcr-1はより頻繁に検出されるであろう。7月には、2015年にニューヨークで採取された患者検体からの大腸菌にmcr-1が確認された。また、ブタ及びウシの大腸菌分離株からmcr-2という別のコリスチン耐性遺伝子が発見されている。新たな耐性機序の出現によって、更なる地球規模での全体的な薬剤耐性の管理及びヒトと施設間での薬剤耐性病原体の移動の予防の緊急性が強調された。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR)
URL http://www.cdc.gov/mmwr/volumes/65/wr/mm6536e2.htm?s_cid=mm6536e2_e
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。