食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04500380105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、省庁間食品安全分析協力機構(IFSAC)の解析が食中毒原因の理解を深めた旨発表
資料日付 2016年6月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は6月15日、省庁間食品安全分析協力機構(Interagency Food Safety Analytics Collaboration:IFSAC)の解析が食中毒要因の理解を深めた旨発表した。概要は以下のとおり。
1.IFSACの研究者は最近、ヒトのサルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌O157、リステリア・モノサイトゲネス及びカンピロバクターによる集団及び散発的(非集団)感染の特徴を比較した「Emerging Infectious Diseases」中の論文である「2004年~2011年、米国での散発及び集団食中毒の特性比較」を発表した。解析は、どの主要な食品カテゴリーが食中毒に関連しているかを推定する集団感染データの有用性を評価するのに役立つ。
2.米国疾病管理予防センター(CDC)の食中毒アクティブサーベイランスネットワーク(FoodNet)で収集したデータを使って、研究では集団感染と散発感染の事例を比較した。解析結果から、以下の証拠が提示された。
・カンピロバクター、リステリア・モノサイトゲネス及び腸管出血性大腸菌O157による集団感染は、患者の重症度、性別、及び年齢に関して、散発感染との有意差は無い。
・サルモネラ属菌による集団感染は、重症度及び性別に関して、散発感染との有意差は無い。年齢に関しては、就学児童以上及び成人で起こる集団感染及び散発感染の割合も類似している。しかしながら、最年少カテゴリー(0~3歳)での集団感染の割合は、他の年齢グループに比べてかなり低かった。
3.FoodNetのデータは、報告された米国の疾病のほんの一部(米国人口の約15%)でしかないので、解析できる集団感染及び疾病数は限定的である。例えば、カンピロバクター症は他の3つの病原菌に比べて集団感染との関連性が低いことから、カンピロバクターに起因する疾病に関する結論の強固性は限定的である。
4.本研究の集団感染と散発感染が類似した特徴を持つという結果から、今回の解析で調査した病原菌に関して、どの食品が最も頻繁に特定の食中毒に関連しているかを推定する際には、集団感染事例のデータを用いることがほとんどの年齢グループにおいて妥当であることが示された。この研究のような解析は、散発性食中毒と集団感染の一部として特定されるものとの関係をよりよく理解するのに役立つ。このような解析は、この分野での科学的進歩を促進するのに必須である。IFSACはこの記事の研究概要も作成した。
5.IFSACは2011年に、連邦食品安全解析への取り組みの調整を改善し、食品安全データの収集、解析、及び使用に関して分野横断的な優先順位をつけるために、3つの連邦省庁(CDC、FDA及び米国食品安全検査局(FSIS))によって設立された。IFSACの活動は現在、特定の食中毒に関連した最も共通の食品源を推定するプロセスと定義づけられている食中毒の発生源特定に焦点を当てている。
 IFSACの論文は、以下のURLから入手可能。
http://wwwnc.cdc.gov/eid/article/22/7/15-0833_article
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm506328.htm
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