食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04430040301 |
| タイトル | 論文紹介：「推定のための累積ばく露指標を使用して、カナダモントリオールの1歳から5歳児における、水道水の鉛濃度が血中鉛レベルに及ぼす影響」 |
| 資料日付 | 2016年3月1日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | Environmental Health Perspectives (Vol.124 ,No.3 ,pp.388～395 ,2016年3月)に掲載された論文「推定のための累積ばく露指標を使用して、カナダモントリオールの1歳から5歳児における、水道水の鉛濃度が血中鉛レベルに及ぼす影響(Use of a Cumulative Exposure Index to Estimate the Impact of Tap Water Lead Concentration on Blood Lead Levels in 1- to 5-Year-Old Children (Montreal ,Canada)、著者G. Ngueta(Axe Sante des populations et pratiques optimales en Sante , Centre de recherche du CHU (Centre hospitalier universitaire) de Quebec , カナダ)ら」の概要は以下のとおり。 背景：飲用水は、鉛のばく露源として認識されている。しかしながら、鉛への慢性ばく露の体内用量に及ぼす影響についての疑問は残る。 目的：筆者らの目的は、1歳から5歳児における、累積の飲用水中の鉛のばく露指標(Cumulative Water Lead Exposure Index：CWLEI)及び血中鉛レベル(Blood Pb levels：BPb)間の関連を推定することである。 方法：2009年9月10日から2010年3月27日の間に、298人の子供から、個人情報及び飲用水摂取のデータを得た。1人の子供から1回静脈血検体を採取し、1世帯当たり合計5回1Lの飲用水検体を台所の蛇口から得た。2回目の飲用水検体の採取を、2011年6月22日から2011年9月6日の間に、副次世帯(subsample of houses)で行った。鉛の測定は、誘導結合プラズマ質量分析法を使用した。CWLEI及びBPb間の関連を推定するため、多重線形回帰分析を使用した。 結果：CWLEIにおける各1ユニットの増加は、交絡因子の補正後、BPbの期待値を1.10に増加させる。CWLEI値で4つのグループに分けると、CWLEIの高い第3及び最も高い第4グループの幼児の平均BPbは、最も低い第1グループと比べ、有意により高かった。交絡因子の補正後の傾向分析では、p値は0.0001未満で、このことは、CWLEI及びBPbのパーセンタイル間の用量-反応関係のあることを示唆している。 結論： 筆者らは、カナダモントリオール地域に住む1歳から5歳までの幼児において、水道水の鉛濃度及びBPb間の関連を見出した。この年齢グループでは、飲用水中の鉛濃度の1μg/Lの増加は、結果として150日のばく露後、BPbの35%の増加を生じると推定した。150日間に渡り0.23μg/L以上の鉛濃度の飲用水を毎日21ml飲むことに相当する、家庭の飲用水から鉛を0.72μg/kg体重以上の累積摂取(cumulative intake)は、少なくともBPbの19%の増加と関連していた。 明らかに、今回の飲用水の鉛濃度は、カナダ及び米国の最新の飲用水の基準値を十分に下回っているが、長期間に渡るばく露後の幼児(young children)の血中鉛レベルに影響を及ぼす可能性がある。 ※CWLEI=Qc×0.50×Σ[WLLi×e－ln2/30×(n－i)乗]、Σ:i=0～150、単位はμg CWLEI：累積の飲用水中の鉛のばく露指標(Cumulative Water Lead Exposure Index) Qc：1日の飲用水摂取量 0.5は消化管からの吸収係数で、米国環境保護庁(USEPA)等により報告された係数 WLL：飲用水中の鉛レベル(Water Lead Levels) n：累積のばく露が考えられる日数でn=150 i：算出する日、i日目 血中の鉛の半減期を30日と仮定 ※本文中の表の飲用水中の鉛濃度で4つのグループに分けた、各グループの濃度は次のとおり。第1グループが0.61μg/L未満、第2グループが0.61μg/L～2.31μg/L、第3グループが2.31～6.81μg/L未満、第4グループが6.81μg/L以上である。 ※本文中の表のCWLEI値で4つのグループに分けた各グループの濃度は次のとおり。 第1グループが0.24μgPb/kg体重未満、第2グループが0.24μgPb/kg体重～0.72μgPb/kg体重、第3グループが0.72μgPb/kg体重～1.92μgPb/kg体重、第4グループが1.92μgPb/kg体重以上である。 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源（公的機関） | その他 |
| 情報源（報道） | Environmental Health Perspectives |
| URL | http://ehp.niehs.nih.gov/1409144/ |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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