食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04400170149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としての金(E 175)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2016年1月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月20日、食品添加物としての金(gold)(E 175)の再評価に関する科学的意見書(2015年12月9日採択、43ページ、doi:10.2903/j.efsa.2016.4362)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 本意見書は、食品添加物として使用した場合における金 (E 175)の安全性の再評価を行うものである。
2. 金(E 175)は以前、食品科学委員会(SCF)によって1975年に評価された。国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、データ不足のため、金を再評価していない。両機関とも、許容一日摂取量(ADI)を設定しなかった。
3. EFSAの「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、(1)元素状の金の吸収、分布、代謝及び排泄(ADME)に関するデータが限られており、また、食品添加物としての金(E 175)に関する毒性学的データがないことに留意し、(2)データが非常に限られているため、E 175についてリスク評価を行うことはできないと考えた。元素状の金は、溶解性が非常に低く、このため全身における利用能及び影響の低いことが予見される。組織と接触すると、元素状の金から金イオンが遊離する可能性があり、その接触部位における金の局所濃度が高まる可能性がある。ANSパネルは、元素状の金の亜慢性毒性、慢性毒性及び遺伝毒性に関するデータが利用可能ではないことに留意した。
4. ANSパネルは、毒性データが欠如しているものの、元素状の金の低い溶解性を考慮に入れ、元素状の金の全身における利用能も、したがって全身における影響も予見されない、と結論づけた。ANSパネルは、金(E 175)の成分規格に、平均粒子径及び粒子径分布(±SD)並びに粉末状の金(E 175)に存在するナノサイズ粒子(最低1次元の寸法が100nm未満)の(数における)割合を含めることを勧告した。適用する方法論は、EFSAの手引書に準拠することが望ましい。金(E 175)の推定ばく露量は、最大使用濃度に基づいたばく露量評価のシナリオで1.32μg/kg体重/日以下であり、また、特定の銘柄への志向を反映させていない精度を高めた(訳注:業界から報告された使用濃度に基づいた)ばく露量評価のシナリオでは0.33μg/kg体重/日以下であった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/4362.pdf
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