食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04390230149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのパプリカ抽出物(E 160c)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2015年12月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月10日、食品添加物としてのパプリカ抽出物(paprika extract)(E 160c)の再評価に関する科学的意見書(2015年11月19日採択、51ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2015.4320)を公表した。概要は以下のとおり。
1. EFSAの「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、パプリカ抽出物(E 160c)の安全性を再評価する科学的意見を提示する。パプリカ抽出物(E 160c)は、欧州連合(EC)域内において食品添加物として許可されている天然色素である。パプリカ抽出物由来のカプサンチン(capsanthin)及びカプソルビン(capsorubin)のバイオアベイラビリティは非常に低い。
2. 毒性学的データは、食品着色料として使用されるパプリカ抽出物の代表的な市販製品である特定のパプリカ抽出物(DN-933)に関する13週間経口毒性試験及び慢性毒性・発がん性試験に限られた。
3. ANSパネルは、特定のパプリカ抽出物(DN-933)に関する新しい試験(優良試験所規範(GLP)に従っており、食品添加物に関するEFSAの指針に基づいた遺伝毒性評価のための要件を満たしている)に基づき、食品添加物として使用されるパプリカ抽出物は遺伝毒性の懸念を引き起こさないと結論づけた。生殖・発生毒性試験は利用可能ではないが、データのみなし代用(read-across)により評価される。ANSパネルは、用量レベルを試験したこの慢性毒性・発がん性試験において、パプリカ抽出物(E 160c)は発がん性ではないと結論づけた。ANSパネルは、(訳注:パプリカ抽出物に)遺伝毒性能がないことに基づき、この試験(訳注:慢性毒性・発がん性試験)から得た病理組織学的変化についての無毒性量(NOAEL)を許容一日摂取量(ADI)の設定に使用することができると考えた。
4. これに基づき、ANSパネルは、パプリカ抽出物(E 160c)のADIを24mg/kg体重/日と設定した。これらの試験で使用された特定のパプリカ抽出物(DN-933)と同等であることが報告されているパプリカ抽出物N1に関する分析データに基づき、総カロテノイド含有量は7.1%であった。この値を用いて、ANSパネルは、パプリカ抽出物(E 160c)のカロテノイド類のADIを1.7mg /kg体重/日と設定した。精度を高めたばく露量評価のシナリオでは、パプリカ抽出物(E 160c)へのばく露量は、ANSパネルが設定したADIを下回った。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/4320.pdf
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