食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04360630149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、鉄の食事摂取基準に関する科学的意見書を公表
資料日付 2015年10月21日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月21日、鉄(iron)の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)に関する科学的意見書(2015年9月23日採択、115ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、鉄のDRVsを算定した。DRVsには、平均必要量(Average Requirement: AR)及び集団別参照摂取量(Population Reference Intake: PRI)が含まれる。
2. 成人について、米国の成人から得たデータを用いて全身の鉄損失量をモデル化した。血清中のフェリチン濃度30μg/Lにおいて予測される吸収率(男性16%、女性18%)が、生理学的必要量を食事経由の鉄摂取量に換算するために用いられた。
3. 男性における全身の鉄損失量の中央値は0.95mg/日、ARは6mg/日である。男性のPRI(97.5パーセンタイル値における食事経由の必要量として算出された)は、11mg/日である。閉経後の女性には、男性と同じDRVsを提案する。閉経前の女性においては、月経による追加の鉄損失があるが、その損失量には大きな偏りがあるため、NDAパネルは、この人口集団の95%の必要量を補うため、PRIを16mg/日と設定した。乳児及び小児においては、(1)成長のための必要量、(2)損失の補充、(3)食事経由の鉄吸収率(11歳以下は10%、12歳以上は16%)を考慮に入れ、必要量を要因加算的に算出したPRIsは、変動係数20%を用いて推定された。PRIsは、乳児(生後7~11か月)において11mg/日、1~6歳児において7mg/日、並びに7~11歳児及び12~17歳男児において11mg/日である。12~17歳女児のPRIである13mg/日は、女児らの97.5%から算出した食事経由の必要量(訳注:9.9mg/日)と閉経前女性らのPRI(訳注:16mg/日)の中間点である。このアプローチにより、思春期の成長及び初潮の割合や時期における大きな不確実性を考慮に入れることを可能にしている。
4. 妊婦及び授乳婦については、鉄貯蔵量及び上昇する吸収率によって十分な量の追加の鉄が提供されると考えられ、妊婦及び授乳婦のDRVsは、閉経前女性のDRVsと同じである。
 更新した本意見書に反映された鉄のDRVsに関する科学的意見書案に係る意見公募の結果についての技術的報告書(2015年10月12日承認、2015年10月21日公表、25ページ)は、以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/876e.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/4254.pdf
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