食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04340340450
タイトル Eurosurveillance:「1999~2011年のデンマークにおいてメチシリン耐性黄色ブドウ球菌CC398が家畜との接触がないヒトの間で増加する疾病要因となっている」
資料日付 2015年9月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (Volume 20, Issue 37, 17 2015年9月17日)に掲載された論文「1999~2011年のデンマークにおいてメチシリン耐性黄色ブドウ球菌CC398が家畜との接触がないヒトの間で増加する疾病要因となっている(Meticillin-resistant Staphylococcus aureus CC398 is an increasing cause of disease in people with no livestock contact in Denmark, 1999 to 2011)、著者J Larsen(Statens Serum Institut, デンマーク)ら」の概要は以下のとおり。
 家畜は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌のクローナルコンプレックス(clonal complex)398内で最近派生した系統の分離株(MRSA CC398-IIa)の潜在宿主の一つである。2000年代初期の発見以来、この系統は欧州のヒトの疾患の主原因となっており、家畜の集約生産を行う国々において深刻な公衆衛生面での難題をもたらしている。デンマークのヒトにおけるMRSA CC398-IIaのコロニー形成及び感染の過程をたどるため、我々は1999~2011年に採集されたMRSA分離株の全国的な遡及調査を実施した。
 MRSA7,429分離株を調査した結果、MRSA CC398-IIa分離株416株を特定した。これらのうちの148株は感染者由来株で、そのうちの51株は家畜にばく露していない患者由来株であった。デンマークで最初にMRSA CC398-IIa感染患者が発生したのは2004年であった。その後、MRSA CC398-IIa感染者の年間発生数は2004年から2011年までに66%も線形増加していたことが示された(年間10万人当たり0.09から1.1に増加)。MRSA CC398-IIa感染者で家畜へのばく露歴のある人とない人との間には明確な時空間的な関連性がみられた。
 今回の結果から、家畜及び畜産従事者からデンマークの地域社会にMRSA CC398-IIaが相当量拡散していることがわかり、農場内外の双方での拡散を抑制する対策の必要性が明らかとなった。
 デンマークでは、MRSA CC398-IIaはしばしば市販食肉から検出されていることから、汚染製品を取り扱ったり、摂取することで、地域社会や医療保健施設にこの病原体が食品由来で侵入するかもしれないとの懸念が起きている。実際に、オランダでの症例対照研究では、鶏肉の摂取がMRSA伝播の重大なリスク要因となっていることが発見された。デンマークの家畜は、少数の集中管理されたと畜場で処理され、広域の小売店に流通している。にもかかわらず、本研究の多くのMRSA CC398-IIa患者は、農村部の家畜にばく露された患者の近隣に住むばく露されていない患者であった。首都圏でばく露されていない患者は数人しかいなかった。以上からMRSA CC398-IIaの疫学において、食品媒介感染はあまり関与していないことが示された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=21245