食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04310750343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、医療機関における多剤耐性菌サーベイランスに関する多剤耐性菌ネットワーク(Raisin)の2013年の結果を発表
資料日付 2015年7月10日
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分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は7月10日、医療機関における多剤耐性菌サーベイランスに関する多剤耐性菌ネットワーク(Raisin)の2013年の結果を発表した。
 医療機関における多剤耐性菌増加の抑制は院内感染に対する国家プログラムの優先事項である。2002年以降Raisinはフランスの医療機関の診断用検体から分離したメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)及び基質特異性拡張型βラクタマーゼ産生腸内細菌科(ESBLE)のサーベイランスを実施している。
 2013年は1347の医療機関がサーベイランスに参加し、医療機関数は2002年から182%増加し、全仏病床数の78.3%に当たる。MRSAについて総罹患密度(ID)は0.3/1000入院日数で、地域間の差は0.26~0.37であった。短期入院(0.4)及び集中治療(1.06)については、介護、リハビリテーション治療のような長期治療(0.2)より高かった。2002年以降MRSAのIDは全体で53%、リハビリテーション治療では58%減少した。
 ESBLEについて、総IDは0.55/1000入院日数で地域間の差は0.33~0.69であった。IDについて、短期治療は介護リハビリテーション長期治療より2倍高かった。2002年以来ESBLEのIDは4倍(+325%)でESBLE中の大腸菌(E.coli)の割合が19から59%へ増加した。
 MRSAの罹患密度の減少はネットワークに参加している施設内の予防対策の効果と推測される。2013年のMRSAへの院内感染者数は31
,000~45
,000人、そのうち菌血症患者は約4
,000~5
,000人であった。ESBLEについては院内感染者数は40
,000~83
,000人、そのうち菌血症患者は約4
,000~9
,000人と推定される。ESBLEの罹患密度の増加、とりわけ大腸菌におけるESBL増加は憂慮すべきで、カルバペネム耐性の新株出現に繋がる可能性がある。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/Publications-et-outils/Rapports-et-syntheses/Maladies-infectieuses/2015/Surveillance-des-bacteries-multiresistantes-dans-les-etablissements-de-sante-en-France
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