食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04310180149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)は、安全性に懸念があると見なされる香料物質に関して報道発表
資料日付 2015年7月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月23日、安全性に懸念があると見なされる香料物質に関して報道発表した。概要は以下のとおり。
 香料物質でペリルアルデヒド(perilla aldehyde)とも呼ばれるp-メンタ-1
,8-ジエン-7-アールは、EFSAの専門家による新しい動物試験において、DNAに損傷を与える遺伝毒性を示した。EFSAの香料物質の安全性評価の過程で、ある香料物質が一度でも遺伝毒性物質として特定された時点で、EFSAは、消費者のばく露量を考慮せずに、この点でのみ結論を下す。
 2002年の食品香料物質としてのペリルアルデヒドの国際的評価は、当該香料物質を、現在の摂取レベルでは安全性の懸念はないとした。2008年に、欧州委員会は、欧州で認可され使用されている全ての食品香料物質の評価の一部として、EFSAに当該香料物質の再評価を要請した。
 香料業界は、EFSAの要請後、2012年、最初の当該香料物質のデータを提出した。その後、EFSAの専門家は、2013年、当該香料物質には遺伝毒性の可能性があり、肝臓及び胃における作用を調べるため追加の試験を要請すると結論付けた。2014年に提出された新しい試験結果は、今回のEFSAの意見書の中心をなし、その意見書では、ペリルアルデヒドが肝臓においてDNA損傷を誘発すると結論付けた。しかしながら、EFSAの専門家は、この試験を行った研究のコントロールデータ(control data)に、いくつかの不十分な点(some weaknesses)、即ち試験で実験動物が特定の化合物にばく露していないという懸念に、留意した。
 香料物質を評価するために設けたEUのシステムでは、ペリルアルデヒドは、脂環式アルデヒドとしてまとめられた、化学構造的に類似の他の9種類の香料物質の評価のための代わりになる(proxy)香料物質でもある。従って、EFSAの専門家は、更なる科学的根拠がもたらされない限りは、他の9種類の香料物質についても安全性の懸念の可能性があることを示唆する。
 ペリルアルデヒドは、柑橘類の皮に自然に存在する。刺激的な(pungent)柑橘類の匂い、木のような、スパイシーな及び柑橘類の味のするため、焼いた食品(baked food)、プディング菓子、肉加工品並びにアルコール及び非アルコール飲料に添加するために限られた量つくられる。
 EUのリスク管理者は、可能性のあるフォローアップ手段の重みを増すために、どのようにEFSAの科学的意見書を使用するのが最良かを検討する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/150723.htm
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