食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04310040301
タイトル 論文紹介:「HEALSコホート研究被験者の血圧の、飲用水由来のヒ素ばく露量及び長期的変化の間の関連」
資料日付 2015年8月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives(Vol.123
,No.8
,pp.806~812
,2015年8月)に掲載された論文「HEALSコホート研究被験者の血圧の、飲用水由来のヒ素ばく露量及び長期的変化の間の関連(Association between Arsenic Exposure from Drinking Water and Longitudinal Change in Blood Pressure among HEALS Cohort Participants)、著者J. Jiang (Department of Population Health
, New York University School of Medicine
, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:横断的研究(cross-sectional studies)は、ヒ素のばく露及び高血圧の罹患率間の関連を示してきた。しかしながら、血圧の長期的変化を伴ったヒ素ばく露の関係を調べた研究は乏しい(lacking)。
 方法:筆者らは、HEALS(Health Effects of Arsenic Longitudinal Study、バングラデシュ)コホート研究の10
,853人の被験者における、血圧の長期的変化に関連するヒ素のばく露の関連を評価した。井戸水中、尿検体中のベースライン及びベースライン測定後の2年ごとの尿検体中の総ヒ素量を測定した。平均6.7年のフォローアップの期間中の血圧の年間変化を、ベースラインの井戸水中の総ヒ素量及びクレアチニン量で補正した尿中の総ヒ素量の関連を推定するため、混合効果モデル(mixed-effect model)を使用した。
 結果:HEALS集団において、平均飲用水中の総ヒ素濃度は62μg/Lであった。十分に調整したモデルにおいて、井戸水中のベースラインの総ヒ素量又はクレアチニン量で補正した尿中の総ヒ素量を4つのグループ※に分けたうち、最も高いグループ(④のグループ)の被験者は、最も低いグループ(①のグループ)の被験者に比べ、収縮期血圧が、井戸水中の総ヒ素量で0.48mmHg/年、クレアチニン量で補正した尿中総ヒ素量で0.43mmHg/年、増加した。同様に、拡張期血圧が、井戸水中の総ヒ素量で0.39mmHg/年、クレアチニン量で補正した尿中総ヒ素量で0.45mmHg/年、増加した。
 結論:今回の知見は、長期間に渡るヒ素のばく露が、加齢に関連した血圧の上昇を、促進する可能性のあることを示唆する。これらの知見は、ヒ素のばく露及び心疾患の間の関連を説明する助けになる可能性がある。
 ※4つに分けた各グループの井戸水中の総ヒ素濃度は、①12μg/L未満、②12μg/L~62μg/L未満、③62μg/L~148μg/L未満、④148μg/L以上で、①を対照群としている。
 4つに分けた各グループのクレアチニン量で補正した尿中総ヒ素量は、①106μg/gクレアチニン未満、②106μg/ gクレアチニン~199μg/ gクレアチニン未満、③199μg/ gクレアチニン~352μg/ gクレアチニン未満、④352μg/ gクレアチニン以上で、①を対照群としている。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL http://ehp.niehs.nih.gov/wp-content/uploads/123/8/ehp.1409004.alt.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。