食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04160290297
タイトル 国際獣疫事務局(OIE)、高病原性鳥インフルエンザH5N8ウイルスに関するQ&Aを発表
資料日付 2014年11月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  国際獣疫事務局(OIE)は11月19日、高病原性鳥インフルエンザH5N8ウイルスに関するQ&Aを発表した。概要は以下のとおり。(訳注:標題及び本文の表記にH5N8とA(H5N8)の双方が併存し、統一されていない。)
Q1:鳥インフルエンザ(AI)とは?(略)
Q2:低病原性/高病原性とは?(略)
Q3:インフルエンザA(H5N8)ウイルスとは?
A3:このウイルスは2014年のはじめに韓国、日本及び中国の家きんから検出され、1月に韓国が家きんの鳥インフルエンザA型高病原性株H5N8による集団感染を初めて届け出た。計29羽(ガチョウ、鶏、アヒル)が感染し、60万羽近くが殺処分された。9月には終息したと思われたが、同月新たにアヒル1
,200羽が感染・死亡し、19
,800羽が殺処分された。
 4月には日本から1
,100羽の高病原性(HP)AI H5N8感染の届出があり、11万2
,000羽が殺処分された。7月に終息したが、11月にはコハクチョウの糞便からウイルスが検出されたとの通知があった。
 中国からは10月に2件届出があり、全国サーベイランス計画の一環として採取した環境サンプルとアヒルの検体から、同じ亜型ウイルスが検出された。
 H5N8ウイルスは2008年に米国アイダホ州で検出され、当時は低病原性だった。6年後の2014年にもカリフォルニア州で見つかったが、やはり低病原性だった。
 ドイツでは11月初、高病原性のH5N8が半閉鎖式飼養環境で肥育中の七面鳥1羽から検出され、農場内の感受性のある鳥全1
,731羽が殺処分された。その2週間後、ドイツで猟獲された臨床的に健康な野生カモの検査でHPAI H5N8陽性の結果が出た。遺伝子解析の結果、当該ウイルスは七面鳥農場から検出されたウイルスと同一であることが判明した。他の野鳥の検査結果は鳥インフルエンザウイルス陰性であった。
 オランダでは11月中旬に、閉鎖式飼養環境で採卵鶏・繁殖鶏15万羽を飼養する農場で、1
,000羽の感染が確認され、感染施設内の感受性のある全羽を殺処分した。
 英国でも11月中旬に、2か月齢の繁殖あひるの群からHPAI H5N8亜型ウイルスが検出され、約6
,000羽を殺処分した。
Q4:インフルエンザA(H5N8)ウイルスの起源は?
A4:ヘマグルチニン遺伝子断片の部分配列データから、ドイツ・オランダ・英国のウイルスは韓国のH5N8ウイルスと近縁であることが確認された。これらのウイルスはクレード2.3.4.6に属している。引き続き起源を調査中。
Q5:野鳥がキャリアか?
A5:野鳥は通常呼吸器や腸管にAIウイルスを持っているが発病しないことが多い。今のところ野鳥でのH5N8感染が確認されているのは中国・韓国・日本の3か国。野鳥が飛行経路に沿って同ウイルスを拡散させている可能性は大いにあり得る。
Q6~Q11(略)
Q12:食品安全上の推奨事項は?
A12:A(H5N8)ウイルスを含めた鳥インフルエンザ集団発生時の管理措置の結果として殺処分された動物は、フード/フィード・チェーンに入ってはならない。家きん肉や卵の摂取によって、AIウイルスがヒトに感染したことを示す証拠はない。
Q13:AIによる公衆衛生リスクは?
A13:AIウイルスは高い種特異性をもつが、まれに種間壁を越えてヒトに感染することがある。汎発性の季節性インフルエンザ(多くはヒトH1/H3ウイルスに起因)と混同してはならない。ヒトのAIウイルス感染は、患鳥や重汚染環境との密接な接触があったときに生じる。今のところヒトがA(H5N8)ウイルスに感染した証拠はない。
Q14(略)
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際獣疫事務局(OIE)
情報源(報道) 国際獣疫事務局(OIE)
URL http://www.oie.int/for-the-media/press-releases/detail/article/questions-and-answers-on-high-pathogenic-h5n8-avian-influenza-strain-update-27112014/
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