食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03991050149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、パントテン酸の食事摂取基準に関する科学的意見書を公表
資料日付 2014年2月24日
分類１ -
分類２ -
概要（記事） 　欧州食品安全機関(EFSA)は2月24日、パントテン酸(pantothenic acid)の食事摂取基準に関する科学的意見書(2014年2月5日採択、25ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、パントテン酸の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)を算定した。パントテン酸は水溶性ビタミンであり、コエンザイムA(CoA)及びアシル担体たんぱく質(acyl-carrier proteins)の構成成分である。パントテン酸は、至る所に存在しており、欠乏症は稀である。
2. パントテン酸の必要量の算出に使用できる適切なバイオマーカーはない。パントテン酸の摂取量及び健康への影響に関する利用可能なデータは、非常に限られており、パントテン酸のDRVsの算定には使用することはできない。
3. 利用可能な科学的根拠が、パントテン酸の平均必要量(Average Requirement)及び集団別参照摂取量(Population Reference Intake)を算定するには不十分であるため、パントテン酸の目安量(Adequate Intake: AI) (※訳注)を提案する。AIsの設定は、混合食事(mixed diets)で観察されたパントテン酸の摂取量及び欧州連合(EU)域内におけるパントテン酸欠乏症の明白な徴候がないパントテン酸摂取量に基づいており、現行の摂取レベルが十分であることが示唆されている。
4. 成人のAIを5 mg/日に設定する。成人のAIを妊婦にも適用する。授乳婦については、母乳を通じたパントテン酸の損失を補うため、7mg/日を提案する。生後6か月超の乳児については、エネルギー代謝におけるパントテン酸の役割を考慮するため各年齢群の基準体重に基づく相対成長率(allometric scaling)を用いて、生後0～6か月の完全母乳児のパントテン酸摂取量から外挿することによって、AIとして3 mg/日を提案する。EU域内で観察されたパントテン酸の摂取量に基づき、小児(訳注：1～10歳)のAIを4 mg/日に、また、青年(訳注：11～17歳)のAIを5 mg/日に設定する。
　※訳注：目安量とは、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に設定される指標で、ある性・年齢層に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源（公的機関） 欧州食品安全機関（EFSA）
情報源（報道） 欧州食品安全機関（EFSA）
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3581.pdf
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