食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu03990770343 |
| タイトル | フランス衛生監視研究所(InVS)、ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏での2008～2012年の届出疾病の結果を公表 |
| 資料日付 | 2014年2月26日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | フランス衛生監視研究所(InVS)は2月26日、「InVS機関誌衛生監視報告(Bulletin de veille sanitaire)」、フランス中西部 ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏版、No.20、2014年2月号、届出疾病に関する特集を発行した。主な内容は以下のとおり。 1. A型肝炎 2008年～2011年の当地におけるA型肝炎の患者数は186人であった。年間罹患率は1.1～1.5人/100 ,000人で全国平均年間罹患率1.6～2.5人/100 ,000人に比べて低い。患者の55%が男性、78%が40歳以下である。A型肝炎のリスク暴露源は47%が周囲にA型肝炎の患者がいたことによるもので、37%が国外のA型肝炎の流行地への旅行である。2011年～2012年に複数件の集団感染が報告されており、旅行者の間でのアウトブレイクと、食中毒によるものの2件が特筆される。 2. 腸チフス 2008年～2012年に19人の腸チフス患者が発生している。年間罹患数は2～8人である。平均年間罹患率は0.1人/100 ,000人で、全国平均の0.2人よりやや少ない。菌株はSalmonella Typhiが11人(58%)、S. Paratyphi Aが6人(32%)及びS. Paratyphi Bが2人であった。患者の53%は男性で、58%が16歳～35歳の年齢層である。外国の腸チフス流行地への旅行が主なリスク暴露で17人(89%)であった。 3. ボツリヌス症 2008年～2012年に6人のボツリヌス症患者の届出があった。患者2人の集団感染が3件である。眼球運動視覚障害、即ち適応障害、眼瞼下垂、瞳孔拡大、複視の症状を訴えたのが5人及び3人がおう吐、4人が嚥下障害、2人が四肢まひ、横隔膜まひ、声帯まひの症状を呈した。全員が人工呼吸器による生命維持処置を要した。死亡事例は無し。感染源は食品で、1件は野菜保存食及び2件が加工豚肉である。これらは全て家庭の手作り食品であった。 4. 集団食中毒(CFTI) 2008年～2012年に342件のCFTIが発生している(集団ボツリヌス症の3件も含む)。90件のCFTIが発生した2008年を除き、平均で年間約60件発生していることになる。発生場所は家庭(41%)、医療福祉施設、学校、企業内食堂などの施設の給食(22%)、レストラン(26%)などである。年間患者数は500人～950人で、1件当たりの患者数の中央値は4人であった。最も患者数が多かったCFTIは2012年に発生したもので123人であった。毎年CFTIで入院する患者は22人～45人いる。入院率は7.5%。2人が死亡している。原因病原体は感染源の75%で確定もしくは推定されており、毒性作用があるもの(黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌、セレウス菌など)が56%、ウイルスが20%、侵襲性細菌が20%でこの侵襲性細菌のほとんどはサルモネラ属菌である。サルモネラ症で1名、死者が出ている。 5. リステリア症 2008年～2012年に当地で発生したリステリア症患者は59人で、2005年以降は年間10人～14人と安定している。年平均罹患率は0.3人/100 ,000人で全国レベルは0.45人/100 ,000人であった。周産期リステリア症(母子垂直感染)は7症例(12%)であった。そのうちの1症例では母子感染はなく、6症例で新生児が感染していたが、全員が生存している。新生児3人が早産(25、33、34週目)。その他の52症例では、69%が敗血症又は菌血症、27%が神経炎症状・髄膜炎症状が出ていた。患者の86%は何らかの基礎疾患があり、その半分は免疫抑制治療を受けていた。3歳児の1症例ではリスク要因が無い孤発性髄膜炎を発症した。周産期リステリア症を除く52症例では65%が男性患者で、85%が60歳以上の高齢者であった。届出のあった患者59人のうち、死亡者が7人(12%)、届出時の治療経過が不明なものが13人(22%)、軽快したものが18人(31%)及び21人(35%)が治療経過の情報が無かった。 報告書(フランス語、14ページ)は以下のURLから入手可能。 http://www.invs.sante.fr/content/download/84853/311620/version/20/file/bvs_pays_de_loire_20_2014.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | フランス |
| 情報源（公的機関） | フランス衛生監視研究所(InVS) |
| 情報源（報道） | フランス衛生監視研究所(InVS) |
| URL | http://www.invs.sante.fr/Publications-et-outils/Bulletin-de-veille-sanitaire/Tous-les-numeros/Pays-de-la-Loire/Bulletin-de-veille-sanitaire-Pays-de-la-Loire.-n-20-Fevrier-2014 |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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